家庭では何かと料理に使えて重宝する玉ねぎですが、傷んでしまったら本末転倒ですよね。
「玉ねぎを冷凍すれば長期間保存できるかな?」
「冷凍したら玉ねぎの栄養が損なうのか心配」
と思っている方もいらっしゃると思います。そんな方の為に、今回は玉ねぎを冷凍したら栄養に違いはあるのか、そして冷凍した場合のメリットデメリットを解説します。
玉ねぎに含まれる栄養とは?
玉ねぎには、三大栄養素と言われる炭水化物、タンパク質、脂質はほとんど入っていません。また、ビタミン類も特に多く入ってるわけではありません。
しかし、それ以外の健康に役立つ栄養素が豊富に含まれているのです。代表的なものをご紹介します。
・硫化アリル
玉ねぎを切った時に涙が出る原因になっている成分です。
この硫化アリルは、血液をサラサラにしたり、酸化防止、疲労回復などに効果が期待できます。
・ケルセチン
ケルセチンはポリフェノールの一種です。ビタミンPというビタミンに似た物質で、主にビタミンCの働きを助ける栄養素です。動脈硬化の予防、コレステロールを下げるなどの効果があるとされています。
・カリウム
血圧のを正常に保つ役割があり、高血圧の予防に繋がります。
・食物繊維
玉ねぎに含まれる食物繊維は水溶性のイヌリンという成分です。腸内環境を整える役目があるので、便秘解消などに効果があるとされています。
玉ねぎを冷凍しても栄養価は変わらない?
玉ねぎを冷凍しても栄養価はほとんど変わりません。ただし、水溶性のビタミンB群やC群は水に溶け出してしまうので、解凍する時には水分が流れ出ないよう気をつけた方が良いでしょう。
・玉ねぎを冷凍すると味はどうなる?
玉ねぎを冷凍すると甘みが凝縮されるため、濃厚な味わいになります。さらに冷凍により玉ねぎの繊維が破壊されることで、味も染み込みやすくなります。
・玉ねぎを冷凍すると食感はどうなる?
生のタマネギはシャキシャキとした食感がありますが、冷凍するとシャキシャキ感がなくなり、筋っぽくなります。冷凍玉ねぎを利用する場合は、調理法を選ぶ必要がありそうです。
・玉ねぎの上手な冷凍方法は?
玉ねぎの冷凍方法には、主に3つの方法があります。
生のまま冷凍
スライス、くし形、みじん切りなど、調理に合わせて使いやすく切ってから冷凍しましょう。
- 玉ねぎを好きな大きさにカット
- ペーパータオルで水分を拭き取る
- 小分けにしたあと、薄く平らにして空気を抜きラップに包む
- ジップロックなどの保存袋に入れる
- 冷凍庫で保存
ポイントはしっかり水気を取ること、保存袋の空気をできるだけ抜き、平らにして冷凍することです。
まるごと冷凍
玉ねぎは丸ごと冷凍することもでき、すりおろして使います。すりおろし玉ねぎはソースやドレッシングを作るのに便利ですね。
冷凍玉ねぎにすると、すりおろす時に目にしみにくく扱いやすくなります。
加熱してから冷凍
火を通してから冷凍しておくと、使うときに時短になり便利です。
調理別にカットして熱を通したものを、完全に冷ましてから冷凍しましょう。
なるべく長く保つために、空気を抜いて平らにすることを忘れずに行うことが重要です。
・玉ねぎを冷凍したらどのくらい日持ちする?
冷凍すると長期保存が可能ですが、なるべく1ヶ月以内に食べきるのが良いでしょう。
冷凍した玉ねぎの調理は「焼く、煮る、炒める」に向いています。解凍して生のまま食べる場合、水分が出てきて栄養が逃げてしまう可能性があります。
・冷凍玉ねぎに向いているレシピ
・飴色玉ねぎ
生の玉ねぎから作ると時間と手間がかかって大変な飴色玉ねぎですが、冷凍により繊維の壊れた玉ねぎは、味が染み込みやすく早く作ることができます。スープやカレーに入れると絶品です。
・ミートソース
凍ったままのみじん切りの玉ねぎをひき肉と炒め、調味料を加えて煮込むと、旨みたっぷりの甘いミートソースができます。
・冷凍玉ねぎに向いていないレシピ
玉ねぎサラダや野菜サラダなど、玉ねぎ本来のシャキシャキ感を楽しみたいレシピは、冷凍玉ねぎには向いていません。
まとめ
冷凍玉ねぎは、甘みアップ、調理の時短になるという特徴をご紹介しました。
また、玉ねぎを冷凍すると細胞が壊れるために、その隙間に味がしっかりと染み込み、深いコクが出ます。ただし、食感は多少悪くなるので、料理に合わせて生のものと使い分けるのが良いですね。
玉ねぎを冷凍するメリット・デメリットを把握して、玉ねぎの調理や保存に活かしてみてください。
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