Story
美味しい
野菜作りの始まり
美味しい野菜作りの始まり
野口家の息子たちは、
野菜が好きではなくほとんど
食べてくれませんでした。
2014年、春から夏へ季節が変わった頃、ある事件が起こったのです。
子どもたちが好きな夏のお野菜ベスト5に入るであろう『トウモロコシ』。野口ファームの息子たちも大好きです。
『トウモロコシ育ててなー!』と夏野菜の準備が始まると必ずリクエストが入ります。ブラザーズのためにと、私たちは作業の合間に、種を撒き、水をやり、せっせと育てるのです。笑
当時は、販売用ではなく、家庭菜園レベルでした。
同じ野菜でも
息子たちが残す野菜。
そして夏になり、『トウモロコシできたよー!』
テーブルに山盛りに湯がいたトウモロコシ。ブラザーズの目は嬉しくてキラキラしています!ひたすら食べ続ける2人。
しかし、そこには一口だけ食べて放置されているトウモロコシがたくさん。不思議な光景に私たちが聞きます。
私『なぁなぁ、なんでこれは一口しか食べないの?』
兄『だって美味しくないねんもん。』
私『いやいや、さっき一緒に収穫してきたトウモロコシやから味は一緒のハズやで』
弟『違うで!味!こっちの方が美味しいで』
首をかしげながら私たちも食べてみると、確かに味が違うのです!『甘くて美味しい』と『味が物足りなくて、甘くない』をブラザーズは食べながら一生懸命わけていたのです。
子どもは野菜の味の
違いがわかる。
もちろん、美味しくないと判断された方はその後、息子たちが食べることはありませんでした。何故、味が違うんだ?育て方、収穫のタイミングなど色んな可能性をさぐって出た答えは『品種』でした。
野口ファームは家庭菜園に2種類のトウモロコシが育てられていたのです。そして、たまたま同じ日に出来上がった2種類を収穫して食卓に並べたところ、ブラザーズは自分たちの味覚で品種をわけていたのです!
これには、本当にビックリしました!
農協の規格では
分からなかったこと。
この事件までは、農協の規格に合う『カタチがキレイでサイズが揃った野菜』を育てることに夢中でした。
野菜には、それぞれたくさん品種があり『トウモロコシ』だけでも、100種以上あると思います。農家はその中から特徴などを見極めて、選び育てるのです。
品種によって実の大きさ、色彩、暑さに強いなどなど、特徴の違いはある。と思っていたものの、品種によって『味』に違いがある。なんて思ったこともありませんでした。
トウモロコシ事件で
分かった3つのコト
①子どもたちは、美味しいと認識したものは、とにかく食べる!
②子どもたちは、大好きなものでも、美味しくないと食べない。
③まったく同じ日に種をまき、全く同じ育て方をしても、品種によって味が違う。
野菜には『味』があり、しかも『品種』によって味が違う。
私たちが育てた野菜を食べてくれなかった原因を、子どもたちが教えてくれた瞬間でした。
「美味しい野菜で
子どもたちを笑顔に!」
それからは、美味しい品種を調べたり、肥料や土づくり、育て方を変え、本当に何度も何度も改良を積み重ねて、どうすれば、子どもたちがパクパク食べる野菜ができるのかを考えました。
そしてある日、今まで食べてくれなかったレタスを”丸ごと”食べてくれるようになりました。しかもドレッシングをつけずに。
子どもたちは野菜嫌いなわけじゃない
美味しいものは、何だってパクパク食べる!と確信したのです。
mama-yasai誕生
子どもが野菜を食べ「ママー!おかわりー!」という笑顔が嬉しくて、もっとたくさんの子どもたちにも笑顔になってほしい。
子どもたちを笑顔にする野菜を育てよう!と決めました、
これが野口ファームのmama-yasaiプロジェクトです。