夏野菜といえばキュウリにトマト、そしてとうもろこし!
「ちょっと待ってください!!!」
とうもろこしは世界の三大穀物の1つですよ?
野菜と穀物、どちらに分類されるのでしょうか?
この記事では、そのようなとうもろこしの疑問を解決しています。
とうもろこしの分類は少しややこしいですが、2つの良さを兼ね揃えた栄養が含まれているのが魅力です。
読めば、とうもろこしが野菜と穀物どちらなのか、答えがわかります!
とうもろこしは野菜ではなく穀物に分類される
夏野菜をイメージするとうもろこしですが、実は野菜ではなく穀物に分類されます。
とうもろこしはイネ科一年生の植物であり、米や小麦と同じく世界の三大穀物の1つです。
中南米では、とうもろこしはコーンスターチやコーンフレークなど、主食として食べられていますからね。
トルティーヤも乾燥させたとうもろこし粉からできています。
そのため、とうもろこしは穀物に分類されるのです。
とうもろこしは穀物だけどスイートコーンは野菜に分類される
少しややこしい話にはなりますが、とうもろこしの種類の1つであるスイートコーンは、野菜に分類されます。
スイートコーンとは、私たちがよく食べる皮がやわらかく、甘い一般的なとうもろこしです。
ここまで読んだあなたの頭の中には「?」が浮かんでいるでしょう。
スイートコーンは糖分を多く含んでおり、成熟する前のとうもろこしの実をいいます。
そのため、日本でスイートコーンは穀物ではなく野菜に分類されるのです。
実際に農林水産省のサイトでは、野菜の分類としてスイートコーンが掲載されています。
“ 日本標準商品分類(平成2年6月改訂、総務省)の野菜の区分は
根菜類:だいこん、にんじん、ごぼう、馬鈴、等
葉茎菜類:はくさい、キャベツ、ねぎ、たまねぎ、等
果菜類:きゅうり、かぼちゃ、トマト、なす、等
に区分されています。
農林水産省の野菜生産出荷統計の調査対象品目(※)は以下のように分類されています。
根菜類:だいこん、にんじん、ばれいしょ、さといも、かぶ、ごぼう、れんこん、やまのいも
葉茎菜類:はくさい、キャベツ、ほうれんそう、レタス、ねぎ、たまねぎ、こまつな、ちんげんさい、ふき、みつば、しゅんぎく、みずな、セルリー、アスパラガス、カリフラワー、ブロッコリー、にら、にんにく
果菜類:きゅうり、なす、トマト、ピーマン、かぼちゃ、スイートコーン、さやいんげん、さやえんどう、グリーンピース、そらまめ、えだまめ
香辛野菜:しょうが
果実的野菜:いちご、メロン、すいか
(※)指定野菜(野菜生産出荷安定法第2条に規定する「消費量が相対的に多く、又は多くなることが見込まれる野菜であって、その種類、通常の出荷時期等により政令で定める種別に属するもの」)及び指定野菜に準ずる野菜“
引用:農林水産省
日本では、私たちが普段食べる「スイートコーン」を野菜に分類し、世界で主食とされる「とうもろこし」は、穀物として分類されるのです。
とうもろこしを代表する種類を3つ紹介
穀物に分類されるとうもろこしには、どのようなものがあるのでしょうか。
とうもろこしを代表する3つの種類をご紹介します。
一般的に売られているスイートコーン(甘味種)
先ほどもお伝えしましたが、スイートコーン(甘味種)はとうもろこしの一種であり、一般的に売られている馴染み深いとうもろこしです。
皮がやわらかく、食べやすい特徴があります。
茹でたり蒸したりして1本まるごと食べるのも良いですし、芯から外してバラバラで食べるのも美味しいですよね。
スイートコーンは、さらに3つの種類に分類されます。
• ゴールデンコーン(黄粒種):すべての粒が黄色いとうもろこし
• シルバーコーン(白粒種):すべての粒が白いとうもろこし
• バイカラーコーン(バイカラー種):黄色と白が3対1の割合で入っているとうもろこし
バイカラーコーンは、日本の主流になっており、もっとも甘味が強いスイートコーンです。
映画館に行ったら欠かせない!ポップコーン(爆裂種)
ポップコーン(爆裂種)は、文字通り、映画館へ行ったら欠かせないお菓子のポップコーンに使用されるとうもろこしです。
粒の皮が硬く、乾燥させるとさらに硬くなります。
加熱により粒の中の水分が水蒸気となって膨らみ、皮が破れてポップコーンとなります。
ちなみに、ポップコーンは穀物の分類です。
スイートコーンを使ってお菓子のポップコーンを作ろうとすると、水分が多いため、膨らまず焦げてしまうので注意してくださいね。
コーンスターチの原料であるデントコーン(馬歯種)
デントコーン(馬歯種)は、ケーキやクッキーなどお菓子に使われるコーンスターチの原料となるとうもろこしです。
スイートコーンのようなふっくら感がなく、表面が平たくて馬の歯に似ていることからデントコーンと名づけられたと言われています。
デントコーンもポップコーンと同じく、穀物の分類です。
硬くて甘みがないため、そのままでは食べられませんが、デンプンを利用したコーンスターチはさまざまな食材に使用されています。
また、乾燥させて家畜の飼料としても利用されており、私たちの身近なところにあるとうもろこしです。
とうもろこしは野菜と穀物2つの良さを持つ!うれしい効果とは?
欲深い言い方をするのであれば、とうもろこしは野菜と穀物、2つの良さを持っている食べ物です。
とうもろこしを食べるともたらされる、うれしい効果をご紹介しましょう。
主食の中ではカロリーが低い
ご飯やパンといった主食の中では、カロリーが低いです。
実際に、茹でたとうもろこしと白米、パンのカロリーを比べてみましょう。
可食部100gあたり | ||||
カロリー(kcal) | 炭水化物(g) | 食物繊維(g) | 糖質(g) | |
白米 | 156 | 37.1 | 1.5 | 35.6 |
食パン | 248 | 46.4 | 4.2 | 42.2 |
とうもろこし ゆで | 95 | 18.6 | 3.1 | 15.5 |
参考文献:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
とうもろこしのカロリーが圧倒的に低いのがわかりますね。
とはいえ、穀物であるとうもろこしは炭水化物が多く含まれています。
炭水化物は、私たちにとってエネルギー源となる重要な栄養です。
炭水化物は、糖質と食物繊維の2つに分類されます。
ダイエット中は炭水化物を控える方が多いと思いますが、炭水化物が不足すると、
糖質と食物繊維も不足します。
糖質が不足されると、注意力が散漫になったり疲れやすくなったりする原因です。
さらに、食物繊維が不足すると生活習慣病が発症しやすくなります。
つまり、炭水化物は私の体に欠かせない栄養です。
とうもろこしは、野菜に比べると炭水化物が多く含まれており、白米やパンと比べると糖質が低いため、ダイエット中の主食にオススメの食材です。
タンパク質が多く含まれているため筋肉量UP
とうもろこしには、タンパク質が多く含まれています。
タンパク質は筋肉量をUPさせるために必要な栄養です。
筋肉量が増えると、脂肪燃焼しやすくなり、痩せやすい体質になります。
さらに、とうもろこしにはビタミンB6も含まれており、筋肉や血液が作られるときに働く栄養素となっています。
タンパク質を作るのに欠かせない栄養といってもよいでしょう。
便秘やむくみといった女性の悩みを解決
カリウムや食物繊維といった女性の悩みを解消してくれる栄養も、とうもろこしには多く含まれています。
カリウムはむくみや血圧を下げる効果が期待できます。
むくみは女性を悩ませる原因の1つです。
顔がむくむと化粧のノリは悪くなりますし、足が太く見えるため、気分が落ちてしまいますよね。
そのようなむくみを解消してくれる働きがとうもろこしにはあります。
さらに、食物繊維も豊富です。
とうもろこしには便のカサを増やし、便を排出させる働きのある不溶性食物繊維が多く含まれています。
便の量が少なく、お腹がスッキリしないと悩む女性は不溶性食物繊維をとるのがオススメ。
不足しがちな鉄も、白米のおよそ8倍にあたる量が含まれています。
女性のとるべき栄養がとうもろこしにはたくさん入っているんですよ。
疲労を回復してくれる栄養も入っている
疲労回復効果のあるビタミンB1もとうもろこしに含まれています。
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える重要な役割をもつ栄養です。
ビタミンB1が不足すると、糖質をエネルギーに変えられないため、疲れやすく食欲不振になる原因。
ビタミンB1を摂取し、体の疲れをしっかりとりましょう。
野口ファームのとうもろこしは、淡路島の自然や夏の味覚、栄養をぎゅっと詰め込んだ特別な美味しさが一粒一粒にあふれています。
早朝の一番甘いタイミングで収穫してスピード出荷した新鮮で旨味が詰まったとうもろこしをぜひご賞味ください。
まとめ
とうもろこしは、野菜ではなく穀物に分類されます。
とはいえ、日本ではとうもろこしの種類の1つであるスイートコーンは野菜の分類です。
少しややこしいですが、とうもろこしは穀物と野菜、2つの良さを持っている食べ物であり、バランスよく栄養が含まれています。
体にうれしい栄養がたくさん入っているとうもろこしを、積極的に食べましょう!
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