みなさんは普段じゃがいもを冷蔵庫に入れて保存していませんか?
じゃがいもは冷蔵庫での保存に向いておらず、常温で保存するのに適しています。
冷蔵庫に保存すると、ホクホクしたじゃがいもの食感が失われる原因となるからです。
とはいえ、暑い時期は冷蔵庫に入れて保存するのに適しています。
暑い時期に常温で保存すると、食中毒を引き起こす可能性があるからです。
この記事では、じゃがいもの保存に冷蔵庫が向かない理由について解説しています。
保存先別の保存方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
読めば、おいしさをキープしたじゃがいもの保存方法を知ることができますよ。
じゃがいもの保存に冷蔵庫が向かない理由
じゃがいもは基本的に常温で保存します。
冷蔵庫に保存すると、痛みを進める原因になってしまう場合があるからです。
じゃがいもの保存に冷蔵庫が向かない理由について、詳しく解説します。
冷蔵庫の中でじゃがいもを保存すると乾燥しやすい
冷蔵庫は乾燥しているため、買ってきたじゃがいもをそのままの状態で長期間保存すると、水分が失われやすいです。
水分が抜けたじゃがいもは、シワシワになったり、変色したりする原因になります。
加熱して食べてもボソボソとした食感になるため、じゃがいも特有のホクホク感が味わえないのです。
じゃがいもは低温障害を起こしやすい
じゃがいもは低温に弱いため、冷蔵庫で保存すると低温障害を起こしやすいです。
6度以下で保存すると、じゃがいものデンプンが糖へ変化し、風味が落ちてしまいます。
また、冷蔵庫に保存していたじゃがいもをカットした際、断面に赤やピンクの斑点がついていた経験はありませんか?
変色は低温障害によるものです。赤やピンクに変色したじゃがいもは食べられますが、見た目が悪いことから気になってしまうでしょう。
気になる人は、変色部分を取り除いてから食べるのがオススメです。
冷蔵庫に保存したじゃがいもはアクリルアミドが発生しやすい
長期間、冷蔵保存したじゃがいもを炒め物や揚げ物にして使うと、アクリルアミドが発生しやすくなります。
アクリルアミドは化学物質で、人が大量に食べると神経障害や発がん性のリスクを高めます。
じゃがいもをカットした後、水にさらすことでアクリルアミドに変わる成分が食材の表面から洗い流されて、アクリルアミドができにくくなりるため、しっかりと水さらしてから使用するのがオススメです。
じゃがいもの保存に冷蔵庫を使用するのは夏
じゃがいもは常温で保存するのに適している野菜ですが、夏場は冷蔵庫に入れてください。
温度が20度以上の場所で保存すると、腐敗が進むのはもちろん、ソラニンやチャコニンと呼ばれる天然毒素が増える原因になるからです。
ソラニンやチャコニンは、じゃがいもの芽や皮に多く含まれています。
一定量以上とると嘔吐や腹痛、頭痛といった食中毒を引き起こす危険があるのです。
食中毒を防ぐためにも、夏は常温ではなく、冷蔵庫で保存しましょう。
日持ちするじゃがいもの保存方法を解説
じゃがいもは保存場所に適した方法で保存すると、日持ちしやすいです。
じゃがいもの保存先別に、ポイントを解説します。
じゃがいもを常温で保存する
常温で保存する場合、風通しが良く、日光や蛍光灯などの光が当たらない冷暗所で保存しましょう。
1個ずつ新聞紙に包むか、量が多いなら上に被せます。
通気性を良くするため、数か所穴を開けた袋や紙袋にじゃがいもを入れて保存することで約2〜3ヶ月ほど日持ちします。
ただし、気温が20度以上を超えるようなら冷蔵庫に移しましょう。
じゃがいもを冷蔵庫で保存する
気温が20度以上を超える暑い時期は、冷蔵庫で保存します。
乾燥を防ぐため、じゃがいもを新聞紙やキッチンペーパーで1個ずつ包んでください。
新聞紙やキッチンペーパーは、濡れてきたら交換しましょう。
包んだら密封袋に入れて野菜室で保存します。
冷蔵室はじゃがいもにとって温度が低いため、低温障害を起こし傷みが進む原因です。
低温障害を起こさないよう、冷蔵室より高い温度設定の野菜室に入れましょう。
冷蔵庫で保存すると約1ヶ月ほど日持ちします。
じゃがいもを冷凍庫で保存する
じゃがいもは冷凍保存もできますが、常温に比べると食感が落ちてしまいます。
パサパサした食感が気になるなら、マッシュポテトにして冷凍保存するのがオススメです。
冷凍のじゃがいもは、食感が気になりにくいスープやコロッケにして食べると良いでしょう。
冷凍した場合、約1ヶ月ほど日持ちします。
じゃがいもをカットして保存する場合
皮を剥いたり、カットしたりして使い切れず余ってしまった場合は、水にさらした状態のまま野菜室に保存します。
カットしたじゃがいもは変色や傷むスピードが早いため、2〜3日で使い切りましょう。
水は忘れずに、毎日交換してください。
注意!食べない方が良いじゃがいもの見分け方
じゃがいもは、食中毒を引き起こしやすい野菜です。
とくに小さい子どもは、ソラニンやチャコニンを少量とっただけでも食中毒を引き起こす可能性があるため、使用できるかしっかり見極めなければいけません。
じゃがいもを取り出した際、以下の状態になっていたら使用を控えてください。
● ふわふわの白いカビがついている
● 芽が出ている
● 皮が緑色に変色している
● 茶色い汁が出ている
● さわるとぶよぶよする
● 異臭がする
芽や緑の皮部分はしっかり取り除けば食べられますが、気になるようなら食べるのを控えましょう。
まとめ
じゃがいもの保存には、冷蔵庫より常温が適しています。
冷蔵庫は乾燥しやすく、食感が落ちてしまう原因となるからです。
また、じゃがいもを冷蔵庫で保存することによって低温障害を起こし、断面が赤やピンクに変色してしまうこともあります。
ただし、温度が20度以上の夏場は常温で保存すると腐敗や食中毒を引き起こす原因となるため、野菜室で保存してください。
正しい方法で保存することで、じゃがいもの傷むスピードを抑えられて日持ちします。
保存場所に適した方法でじゃがいもを保存して、じゃがいもを日持ちさせましょう。
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