冷凍した小松菜を食べたら、食感や味が悪く、まずいと感じた経験はありませんか。
まずいと感じる原因は、細胞組織の破壊によるものです。
小松菜の鮮度を保つためには、正しい方法で冷凍保存しなければいけません。
この記事では、小松菜を冷凍したらまずいと感じる原因について解説します。
冷凍時のポイントやオススメの食べ方も紹介しているので、小松菜を美味しく食べたい人は参考にしてください。
小松菜を冷凍したらまずいと感じる2つの原因
冷凍した小松菜がまずいと感じる主な原因は2つあります。
それぞれ詳しく解説しましょう。
冷凍による小松菜の品質劣化
小松菜を冷凍したらまずいと感じる原因には、細胞の破壊が挙げられます。
小松菜内部の水分が凍って氷の結晶となり、時間とともに細胞組織を破壊してしまうからです。
細胞が壊れてしまうと、葉が粉々になったり、うまみ成分と水分が蒸発して抜けたりします。
また、庫内を頻繁に開閉すると乾燥してしまい、味や食感が落ちてしまうのです。
冷凍したからといって、1か月以上保存しているのもNGです。
冷凍焼けにより小松菜の品質が落ちてしまいますので、まずいと感じる原因となります。
小松菜に含まれるシュウ酸による苦み
まずいと感じるのは、シュウ酸と呼ばれる成分による苦みが原因として挙げられます。
シュウ酸は、アクや苦みをもたらす成分です。
小松菜は、ほうれん草に比べてシュウ酸の含有量が少なく苦みを感じにくいですが、個体差があります。
また、小松菜は茎より葉の部分にシュウ酸が多く含まれているため、苦みを感じる場合があるでしょう。
小松菜を冷凍するときのポイント
小松菜を冷凍するときは、急速冷凍しましょう。
すばやく冷凍することで、細胞組織の損傷が極力少ない状態で凍結できます。
ポイントは、以下の通りです。
● 小松菜の水分をしっかり拭き取る
● 平たい状態で保存する
● 金属製のトレーに並べる
● 冷凍庫を頻繁に開閉しない
● 粗熱はとる
冷凍庫を開閉する頻度が少ない夜に、冷凍保存するのもオススメです。
また、冷凍庫はできるかぎりすばやく閉めます。
冷凍庫の頻繁な開け閉めは、温度変化により細胞破壊や品質劣化を進める原因です。
小松菜の鮮度を保てるよう、ポイントを押さえて冷凍保存しましょう。
小松菜の鮮度を保つ冷凍保存のコツ
小松菜は、乾燥に弱く傷みやすい野菜です。
正しい保存方法を知り、鮮度をキープしましょう。
小松菜を生で保存する場合
生で保存すると、味や栄養をキープできるのがメリットです。
小松菜はアクが少ないため、生で保存できます。
保存方法は、以下の通りです。
1.小松菜を洗い流す
2.キッチンペーパーなどで、水分を拭き取る
3.お好みの長さにカットする
4.使用量ごとに小分けする
5.平らな状態にして、密封袋へ入れる
6.しっかりと空気を抜いてから、冷凍庫で保存する
小松菜は、根元部分に泥がたまりやすいため、しっかり洗うのがポイントです。
また、生の状態で冷凍すると葉が粉々になりやすいので、1回の使用量ごとに小分けします。
2〜3週間を目安に使い切ってください。
小松菜を茹でて保存する場合
茹でて保存すると、色鮮やかな状態をキープできるほか、粉々になりにくい特徴があります。
保存方法は、以下の通りです。
1.株に切り込みを入れて洗う
2.葉の部分も洗い流す
3.沸騰したお湯に入れて、20~30秒茹でる
4.お湯から取り出し、冷水に入れる
5.しっかりしぼって、水分を拭き取る
6.お好みの長さにカットする
7.使用量ごとにラップで包む
8.平らな状態にして密封袋へ入れる
9.空気を抜いてから冷凍庫で保存
株に切り込みを入れると、火の通りがよくなります。
小松菜を茹でて冷凍した場合、3週間〜1か月を目安に使い切ってください。
小松菜を冷凍したときのオススメ調理法3選
冷凍した小松菜は、シャキシャキ感が失われるため、サラダなど生で食べるのには不向きです。
オススメの調理方法を3つ紹介しますので、食べ方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
冷凍小松菜をスープにして食べる
冷凍した小松菜は、スープにして食べるのがオススメです。
小松菜に含まれているビタミンCやカリウムは、水に溶ける性質があります。
スープにすることで、水に流れ出てしまった栄養を逃さず丸ごと食べられるのです。
冷凍状態の小松菜をそのまま入れるだけなので、調理も簡単です。
油と一緒にとると、小松菜に含まれるβカロテンの吸収率が上がるため、ゴマ油を少し垂らして中華スープにして食べるのも良いでしょう。
冷凍小松菜を簡単調理でおひたしに
時短調理したいときにピッタリのメニューが、おひたしです。
冷凍状態の小松菜にめんつゆを加えるだけで、あっという間に完成します。
冷凍すると小松菜のシャキシャキ感は失われますが、やわらかくなって食べやすくなります。
ツナやきのこなど、ビタミンDを豊富に含む食材を和えるとカルシウムの吸収率を上げるため、一緒に和えて食べるのもオススメです。
冷凍小松菜をスムージーにして飲む
冷凍小松菜をスムージーにして飲めば、葉の粉々が気になりません。
小松菜に牛乳を加えると、カルシウムの吸収率が上がります。
キウイやバナナといったフルーツを組み合わせれば、小松菜の味が気になりにくく飲みやすいでしょう。
まとめ
冷凍した小松菜がまずいと感じるのは、細胞組織の破壊による劣化やシュウ酸によるえぐみが挙げられます。
冷凍するときは、細胞の破壊をできるだけ防ぐため、急速冷凍を心がけましょう。
また、小松菜は乾燥に弱いため、水分を拭き取り、密封袋の空気をしっかり抜いてから保存するのもポイントです。
冷凍した小松菜は、スープやスムージーにすると栄養を逃さずに食べられます。
鮮度をキープした状態で冷凍保存し、小松菜の栄養を身体にしっかり取り入れましょう。
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