身体にうれしい効果を持つ玉ねぎを食べていたところ、お腹が痛いと感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。腹痛の要因はさまざまですが、原因の一つに食べすぎが挙げられます。

健康によいからといって食べすぎてしまうと、逆効果になる場合もあるため注意が必要です。この記事では、玉ねぎを食べたらお腹が痛いと感じる原因や対処法をまとめました。

食べるときに気をつけるポイントもわかるので、ぜひ参考にしてください。

玉ねぎを食べたあとにお腹が痛いと感じたときの原因

玉ねぎを食べたあとにお腹が痛いと感じる原因は、主に3つあります。それぞれ解説しますので、心当たりがないか確認してみましょう。

食べすぎ

玉ねぎを食べすぎることで、お腹が痛いと感じる場合があります。食べすぎにより腹痛が生じる理由は、以下の通りです。

  • オリゴ糖の大量摂取により腸内の水分が増えた
  • アリシンの摂取しすぎにより胃酸の分泌量が増えた

オリゴ糖とアリシンは、いずれも玉ねぎを代表する栄養です。オリゴ糖には大腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)により、整腸作用をもたらす効果が期待できます。

しかし、オリゴ糖には体内の液体を引きつける力が強く、大量摂取により腸内の水分量が増え、下痢を引き起こす可能性があるのです。

さらに、アリシンは胃酸の分泌量を増やす働きがあるため、胃に負担がかかり吐き気や嘔吐などを引き起こす場合があります。

とくに、玉ねぎを生で食べすぎてしまった場合に起こりやすいことから、お腹が痛くなってしまった可能性があるでしょう。

食あたり

腐った玉ねぎを食べてしまった場合、食あたりにより腹痛や吐き気を引き起こす可能性があります。細菌やウィルスなど有毒な物質がついている玉ねぎを食べることによって、食中毒を引き起こすためです。

ウィルスは食べ物を通じて体内に入り、人の腸管内で増殖し、食中毒を引き起こします。食中毒の症状として腹痛や嘔吐、発熱などが挙げられますが、これらは腸内でウィルスが増殖して身体に害を及ぼしている状態です。

普段と異なる味やにおいがした玉ねぎを食べてしまった場合、食あたりのケースが考えられます。

玉ねぎアレルギー

玉ねぎを食べることでも、食物アレルギー症状を引き起こす可能性があります。食物アレルギーにより引き起こされる症状例は、以下の通りです。

  • じんましん
  • 湿疹
  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 下痢
  • くしゃみ
  • 喉の違和感 など

玉ねぎによる食物アレルギーの原因として、生の玉ねぎの食べすぎが挙げられます。軽症でおさまる場合もあれば、何度も引き起こす可能性があるため、玉ねぎを食べるたびにお腹が痛いと感じるのであれば医療機関を受診しましょう。

玉ねぎを食べて腹痛が起きたときの対処法

玉ねぎ お腹痛い

玉ねぎを食べて腹痛が起きる要因はさまざまですが、痛みを感じたときは、安静にしましょう。下痢の症状が見られる場合、脱水症状を引き起こす可能性があるため、普段よりしっかり水分をとるのが大切です。

しばらく安静にしていても症状がおさまらなかったり、激しい痛みをともなったりしたときは。すみやかに病院を受診するようにしてください。

玉ねぎを食べるときに気をつけたいポイント

玉ねぎ 目にしみない方法

玉ねぎを食べるときに気をつけたいポイントは、3つです。ポイントを押さえて、玉ねぎをおいしく食べましょう。

適量を食べる

玉ねぎは食べすぎてしまうと胃に負担を与えてしまう場合があるため、適量を食べましょう。1日に摂取する適量は50gで、中サイズ1/4ほどになります。

ただし、適量には個人差があるため、目安としてとらえておきましょう。玉ねぎが身体によい野菜といっても、食べすぎてしまうと逆効果になります。足りない栄養はほかの野菜で補い、バランスのよい食生活を心がけるのが大切です。

腐っていないか確認する

玉ねぎは、腐っていないか確認のうえ使用しましょう。腐った玉ねぎの特徴は、以下の通りです。

  • 異臭がする
  • 触るとぶよぶよする
  • 汁が出てくる

変色している場合は、一部分を取り除けば食べても問題ありませんが、全体の色が変わっているものは食べずに破棄してください。

玉ねぎが腐る原因には、保存状態が影響します。湿度が高い場所に保存しておくと、劣化を進めてしまうため、風通しのよい冷暗所で保存するのがポイントです。なお、新玉ねぎは水分量が多く傷みやすいので、できるかぎり早めに食べきりましょう。

体調によっては玉ねぎを避ける

玉ねぎによって引き起こされる症状は、体調によっても変化します。疲れやストレスを感じている場合に玉ねぎを食べると、アリシンの副作用により腹痛や吐き気といった症状を引き起こす可能性もあるためです。

生で食べるとアリシンやオリゴ糖の栄養が体内に吸収されやすいため、体調がすぐれないときは食べすぎないよう注意してください。

玉ねぎは加熱調理して食べるのもおすすめ

玉ねぎを食べるときは、加熱調理もおすすめです。玉ねぎに含まれるアリシンは熱に弱い性質のため、加熱により栄養が失われてしまいますが、胃腸への刺激を抑制できます。

また、加熱調理して玉ねぎを食べるのがおすすめの理由は、以下の通りです。

  • 甘みが増して食べやすくなる
  • 胃腸への負担が軽減され、消化されやすくなる

生食とは異なる効果が期待できるため、加熱調理して玉ねぎをおいしく食べましょう。

まとめ

玉ねぎは食べすぎや食あたりにより、お腹が痛いと感じる場合があります。玉ねぎの適量となる1日50gを目安として、食べすぎないようにしましょう。

また、使用する際は腐っていないか確認のうえ玉ねぎを調理するのがポイントです。玉ねぎは生だけでなく加熱調理してもおいしく食べられるため、体調にあわせて食べ方を変えてみましょう。


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