小松菜は、年中出回っている野菜の一つです。しかし、なかには小松菜栽培は、冬でも可能か疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。
通年を通して流通している小松菜の旬は冬です。冬の小松菜は、ほかの季節と異なり甘みややわらかさが増している特徴があります。
この記事では、小松菜栽培は冬がおすすめの理由について解説します。季節ごとの違いや冬にしか出回らないちぢみ小松菜についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
小松菜栽培は冬がおすすめ
小松菜栽培は、冬でも問題ありません。むしろ、小松菜の旬は12月から2月にかけてです。小松菜は生育温度の範囲は0度~35度と幅広いため、1年を通して栽培できます。
5度以下の場合、生育が停滞するものの枯死には至らない特徴があります。また、小松菜は寒さに強く、霜に当たると葉がやわらかくなり、甘みが増すためおいしさがアップします。
葉がやわらかいことから、原産地となる関東ではお正月のお吸い物や雑煮に小松菜が入っています。なお、小松菜は季節ごとに発育日数が異なり、冬まきは80~90日ほどです。
季節によって葉の色や香り、おいしさが変わるため、甘くやわらかい小松菜を食べたい場合は冬がおすすめです。また、小松菜の品種には冬にのみ出回るちぢみ小松菜もあります。
ちぢみ小松菜とは
ちぢみ小松菜は、一般的な小松菜とどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、ちぢみ小松菜の特徴や栄養の違いについて解説します。
冬にしか出回らないちぢみ小松菜の魅力が知りたい方は、参考にしてください。
特徴
ちぢみ小松菜は小松菜の一種で、12月上旬〜2月下旬の冬にのみ出回ります。小松菜に比べて葉が厚く、表面にちりめん状のしわが入ることが特徴です。
また、葉は濃緑色で光沢がある点も、一般的に見かける小松菜との違いになります。ちぢみ小松菜は寒締めするため、甘みが増します。
寒締めとは、寒い中で小松菜をはじめとする葉物野菜の糖度や栄養価を高める栽培技術のことです。寒さに耐えようと、葉の水分を減らして糖を増加するため、冬の小松菜はえぐみが少なく甘みを高めます。
なお、ちぢみ小松菜は山陰や東北地方などさまざまな地域で栽培されていますが、主な産地は茨城県になります。
栄養
ちぢみ小松菜は一般的に出回っている小松菜に比べて、カルシウムが非常に多く含まれています。カルシウムは骨と歯を丈夫にすることで知られている栄養ですが、血液を凝固させるほか、脳の神経細胞の働きにも関与している栄養です。
カルシウムが不足すると骨量が減り、骨粗しょう症を引き起こす原因につながるだけでなく、出血が止まりにくくなります。したがって、カルシウムが豊富に含まれているちぢみ小松菜は、健康のために積極的に食べたい食材ともいえるでしょう。
なお、カルシウムの吸収率を高める場合には、ビタミンDと一緒に摂取するのがおすすめです。ビタミンDはカルシウムの吸収率を高める働きがあるため、カルシウムを含む食材と一緒に食べるのがおすすめです。
ビタミンDが豊富な食材には、以下のものがあります。
- 鮭やブリなどの魚類
- きのこ類
- 卵 など
ちぢみ小松菜を食べる際は、魚類やきのこ類などビタミンDが多く含まれている食材と一緒に食べましょう。
冬に栽培された小松菜の保存方法
小松菜は乾燥と結露に弱いため、しっかり対策をとる必要があります。冬場は直射日光の当たらない冷暗所に立てて保存できるのであれば、常温でも問題ありません。
保存する際は、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で小松菜全体を包みます。さらに、ポリ袋に小松菜を入れ、軽く口を閉めたら立てて保存できるようカットしたペットボトルなどに置きます。
小松菜は縦に伸びる葉物野菜になるため、栽培時と同じ環境に近づけられるよう立てて保存するのがおすすめです。
常温保存の場合は保存期間が1〜2日と短いことから、すぐに使わないときは野菜室で保存するとよいでしょう。なお、野菜室で冷蔵保存する際は5日ほどを目安に使い切ります。
まとめ
小松菜栽培は、冬でも可能です。冬の小松菜は寒さに耐えることから、甘みが増しやわらかく食べやすいという特徴があります。
また、冬には12月~2月頃に出回るちぢみ小松菜が食べられます。ちぢみ小松菜は、一般的な小松菜に比べてカルシウムの含有量が多いため、骨や歯を丈夫にしたい場合におすすめです。
小松菜は季節によって葉の色や食感、風味が異なります。各季節の栽培の特徴を踏まえたうえで、好みの小松菜を見つけてみてください。
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