カボチャの種はスーパーフードと呼ばれており、健康と美容どちらにもうれしい効果が期待できます。しかし、なかにはどのような栄養が含まれているのか、わからない方もいるでしょう。
カボチャの種は小腹がすいたときに食べるのにも適した食材になるため、捨てずに有効活用するのがおすすめです。
この記事では、カボチャの種に含まれる代表的な栄養を6つ解説します。食べ方や食べ過ぎると生じるデメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
カボチャの種を代表する栄養6選

カボチャの種は、スーパーフードと呼ばれているほど栄養が豊富です。ここでは、代表的な栄養を6つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は海産物や魚油に多く含まれており、体内では生成できない栄養です。カボチャの種に含まれるオメガ3脂肪酸は、植物由来のα-リノレン酸(ALA)になります。
α-リノレン酸には、中性脂肪を下げたり、血圧を安定させたりする効果が期待できます。「α-リノレン酸摂取による血圧低下作用に関する検討」が公表した研究結果では、α-リノレン酸の摂取により、血圧低下作用が確認されました。そのため、高血圧気味な方はカボチャの種を食べるのがおすすめです。
参考:J-STAGE|α-リノレン酸摂取による血圧低下作用に関する検討
トリプトファン
トリプトファンは必須アミノ酸のことで、摂取によりストレスを抑制する働きが期待されています。また、トリプトファンは脳内でセロトニンに変化する栄養です。
セロトニンとは、幸せホルモンとも呼ばれている神経伝達物質になります。ストレスにより放出されるノルアドレナリンと、多幸感を得やすくなるドーパミン2つをコントロールする役割を担っています。
つまり、トリプトファンが豊富なカボチャの種を摂取すると、ストレス緩和や睡眠の質向上につながる効果が期待できるでしょう。
ビタミンE
ビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれており、抗酸化作用を持つ栄養です。ヒトの体内には、活性化酸素と呼ばれる物質があります。
活性化酸素は細胞にダメージを与える物質で、肌荒れや免疫低下などの影響を及ぼします。ビタミンEが持つ抗酸化作用には、活性化酸素を抑制したり取り除いたりする働きが期待できるため、積極的に摂取するのがおすすめです。
ビタミンEが豊富なカボチャの種は、生活習慣予防や肌トラブルの軽減など、健康と美容どちらにも良い効果が期待できるでしょう。
植物性タンパク質
植物性タンパク質は、動物性タンパク質に比べてエネルギー量を抑えられます。満腹感を得られやすいため、ダイエット中のタンパク質補給にもおすすめです。
多目的コホート研究が公表した「動物性・植物性タンパク質の摂取と死亡リスクとの関連」によると、植物性タンパク質の摂取割合が多いほど、循環疾患や心疾患、脳血管による死亡リスクが低いことがわかりました。
健康のためにも、植物性タンパク質が豊富なカボチャの種を食べるとよいでしょう。
食物繊維
食物繊維は第6の栄養素と呼ばれるほど、高い健康効果が期待される栄養です。お通じ解消に加えて、血糖値の上昇抑制、糖尿病予防などの効果が期待できます。
腸内環境の改善は、身体の免疫機能の向上に寄与すると考えられているため、食物繊維の摂取は大切です。便秘が続くと腸内に有害物質が生成されます。
有害物質が長期間体内に留まると腸内環境が悪化し、大腸がんの発症リスクを高めるともいわれています。便秘気味な方は、食物繊維を多く含むカボチャの種を摂取しましょう。
亜鉛
カボチャの種には、亜鉛をはじめとするミネラルが豊富に含まれています。亜鉛は細胞の成長や免疫機能、DNAの合成など、さまざまな生理機能に関与しており、生命維持活動をサポートしている点が特徴です。
また、活性化酸素の除去の働きも担っているため、老化防止効果も期待できます。DNA合成にも必要で、胎児や乳児の発育にも欠かせない栄養です。カボチャの種には、ミネラルのなかでも特に亜鉛が豊富に含まれています。
カボチャの種の栄養を効率良くとる食べ方

カボチャの種は、油に溶けやすい成分が豊富に含まれています。そのため、油を使った料理で使用すると吸収率の向上が期待できるでしょう。
カボチャの種は、ローストするとスナックやトッピングに活用できます。ローストの手順は、以下のとおりです。
- 種を取り出す
- 種についた果肉や繊維を取り除く
- 種を洗い乾燥させる
- 乾燥した種に軽く塩を振る
- 170℃に予熱したオーブンに広げて15~20分ほど焼く
乾燥には時間がかかるため、風通しの良い場所に天日干しするのもおすすめです。
カボチャの種を食べ過ぎると生じるデメリット

カボチャの種はカロリーが高いため、食べすぎないようにしましょう。ローストにした場合のカロリーは、100gあたり593kcalです。健康に良いといっても、食べすぎは肥満の原因になります。
また、カボチャの種には食物繊維が豊富に含まれているため、過剰にとりすぎると腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。カボチャの種は、1日15粒ほどを目安に摂取しましょう。
まとめ
カボチャの種には、美容と健康いずれにも良い効果が期待できる栄養が豊富に含まれています。捨ててしまうのはもったいないので、ローストなどにして料理に使うのがおすすめです。
ただし、カボチャの種はカロリーが高く、食べすぎは肥満の原因になります。栄養豊富なカボチャの種の魅力について理解を深め、毎日の食事に取り入れましょう。
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