ピーマンのわたは苦味成分が強い部分のため、捨ててしまいがちです。しかし、なかには、わたをとるのに時間がかかってしまうときもあるでしょう。ピーマンのわたは、食べ方ごとに取り方を変えるのがおすすめです。
この記事では、ピーマンのわたの取り方をパターン別に解説します。わたに多く含まれている栄養成分やおすすめレシピも紹介するので、ピーマンを余すことなく食べる方法が知りたい方はぜひ参考にしてください。
ピーマンのわたの取り方

ピーマンのわたは、食べ方別に取り方を変えるのがおすすめです。ここでは、ピーマンのわたの取り方を3つ紹介します。
丸ごと使う場合の取り方
肉詰めや煮浸しなど、ピーマンを丸ごと使う場合はヘタのみ切り落としてわたをとりましょう。わたを取る手順は、以下のとおりです。
- へたの部分をわたのほうに向かって指で軽く押す
- 指でへたを取り出す
包丁でヘタ部分に切り込みを入れてもよいですが、指で押すだけで簡単に取り除けます。ヘタとわた、種のみ取り除く方法となるため、ピーマンを丸ごと使いたいときにおすすめです。
カットした場合の取り方
チンジャオロースなど炒めて使用する場合は、ピーマンをカットしてからわたをとります。わたを取る手順は、以下のとおりです。
- ピーマンを縦にカットする
- 指、もしくはスプーンでわたを取り出す
わたを取り出す際は、ヘタ部分に向かって引っ張るようにとるのがコツです。断面が見えている状態のため、わたや種を残さず取り除きたいときにもおすすめの方法といえます。
軸を取り除いた場合の取り方
軸を取り除く方法では、種がばらつくことなくとれます。わたを取る手順は、以下のとおりです。
- 包丁でヘタ部分をカットする
- ピーマンの内側に刃先を入れる
- 包丁をまわしてわたと種を取り除く
わたと種をまとめて簡単に取り除けるのに加えて、丸ごととカットどちらでも使える方法です。包丁でわたがつながっている部分に切り込みを入れる際は、果肉部分をカットしないよう注意しましょう。
ピーマンのわたは取らないとだめ?豊富に含まれている栄養成分

ピーマンのわたは、必ずしも取らないといけないわけではありません。果肉部分よりわたのほうが含有量の多い栄養や成分もあるため、捨てずに食べるのもおすすめです。
ここでは、ピーマンのわたに多く豊富に含まれている栄養成分を紹介するので、参考にしてください。
ビタミンC
ピーマンは、果肉部分よりわたのほうがビタミンCを多く含んでいます。ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、コラーゲン生成に欠かせない栄養です。
コラーゲンには肌のハリや弾力を保つ働きのほか、骨や筋肉などを丈夫にする働きがあります。メラニン色素の生成を抑える働きも期待できるため、シミやそばかす予防にも効果的です。
また、ビタミンCには強い抗酸化作用があります。抗酸化作用は細胞の老化を抑える働きが期待できることから、動脈硬化や脳卒中などの生活習慣病の予防につながるでしょう。つまり、ビタミンCは健康と美容どちらにもうれしい栄養です。
カプサイシン
ピーマンのわたには、唐辛子の辛み成分となるカプサイシンが多く含まれています。カプサイシンは辛いだけでなく、健康にうれしい効果も豊富です。
主な効果は、食欲増進や疲労回復、血流改善などです。また、カプサイシンには脂肪分解効果が期待されています。
千葉県立保健医療大学紀要の「高脂肪食摂取ラットの脂質代謝に及ぼすカプサイシンの影響」によると、カプサイシンを摂取したラットの脂肪蓄積低下が報告されています。そのため、脂肪分解の促進にはピーマンのわたごと食べるのがおすすめです。
参照:J-STAGE|高脂肪食摂取ラットの脂質代謝に及ぼすカプサイシンの影響
ピラジン
ピラジンとは、ピーマン特有の青臭さや苦味成分です。青臭さや苦味成分ではあるものの、ピラジンには血流促進や高血圧、心筋梗塞などの生活習慣病を予防する働きが期待されています。
ピラジンはわたに多く含まれているため、冷え性やダイエット効果を期待する方におすすめです。血流を良くすると、美容と健康どちらにもうれしい効果が期待できるので、ピーマンのわたは捨てずに食べましょう。
ピーマンのわたごとおいしく食べるおすすめレシピ

ピーマンのわたには美容と健康にうれしい効果が期待できるため、捨てずに食べましょう。わたの食感が気になりにくくなるおすすめのレシピを2つ紹介するので、ぜひ作ってみてください。
肉詰め
ピーマンの肉詰めにすると、肉の触感が強くなり、わたの苦みや食感が気になりにくくなります。肉詰めにする際は、ヘタを取り除いてからピーマンを縦半分にして、空洞部分に肉を詰めるだけです。
肉だけでなく玉ねぎのみじん切りを入れると、さらにわたの食感がなく食べられるでしょう。ピーマンのわたと種どちらも余さず使いたい場合は、肉詰めにして食べるのがおすすめです。
焼きびたし
焼きびたしは、ピーマンを丸ごとフライパンに投入し、煮込むだけです。破裂を防止するため、事前に竹串などを使って穴を数か所開けておきましょう。
軽く焼いたあと、調味料を入れて煮るだけで完成します。調理方法も簡単なので、さっと一品作りたい場合にもおすすめのメニューです。
まとめ
ピーマンのわたは、食べ方別に取り方を変えるのがおすすめです。とはいえ、ピーマンのわたは、ビタミンCやカプサイシン、ピラジンが果肉部分より豊富に含まれているため、捨てずに食べるとよいでしょう。
肉詰めや焼きびたしにすると、わたの味が気になりにくくなります。普段は捨ててしまいがちな部分ですが、健康と美容どちらにもうれしい効果が期待できるため、ぜひ、わたも一緒に調理してみてください。
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