こんにちは!
ユーティリティベジマネージャーのパティです。

いよいよ5月、暖かい天気が続くようになってきました。

春になり暖かくなってくると、野菜がどんどんできてくる!?そんな気がしてしまいますが、実は春にできる野菜というのは意外と少ないです。

寒い時期にできる野菜たちは、春になると花を咲かせるためにエネルギーを使うため固くなったり、空洞ができてしまったりします。

野口ファームでは、春に収穫できる野菜がレタス、春の新玉ねぎ、春キャベツのみとなります。

このように野菜の種類が少なくなる時期のことを『端境期』といいます。

春の時期の野菜セットは少しバラエティに寂しい感じになってしまいますが、季節のお野菜をお届けする上でどうしてもやってくる時期ですので、ご理解いただけると有難いです、、、。

そんな端境期に農家は何をしているのか??

レタスの収穫、新玉ねぎの収穫作業に加え、夏野菜の種まきや定植が始まっていきます。

とうもろこしの定植をはじめるのも4月からですね。

なんといっても地道に進めていかなければならないのが、冬野菜に使ったビニールトンネル、マルチの片付けです。

これがなかなか大変なのです、、、。

というわけで、今回は農家の衣替えともいうべき、冬のお片付けについてご紹介していきます!

お片づけスタート

収穫を終えたビニールトンネルがこちら。

ここから片付けスタートです!

農家 端境期 作業

このビニールトンネルは黒バンドできつく締めてあるので、両端をほどいただけでは外すことができません。

なので、まずはこの黒バンドを外していきます。

農家 端境期 作業

特殊な引っ掛け棒を使って、地面に埋まっている杭を一つひとつ外していくと、黒バンドが徐々に外れていきます。

まずは片側をすべて外して、ビニールを谷に落とします。

農家 端境期 作業

1本外すだけでもなかなか長い道のりです、、、。

農家 端境期 作業

ちなみに、外した杭は10本でまとめて畝の上に置いていきます。

これは後日50本ずつくくって回収します。

農家 端境期 作業

このように1畝分外し終えたら、機械を使ってビニールを巻いていきます。

農家 端境期 作業

また来シーズンで使うビニールもあるので、ある程度伸ばしながら巻いていきます。

そして出来上がったビニールロールがこちら。

農家 端境期 作業

一旦この形で倉庫に保管し、時間に余裕のある夏の期間にまた伸ばして巻き直し、補修をして来シーズンで使えるようになります。

農家 端境期 作業

ビニールを巻き終えたら、黒バンドをまた別の機械で巻いていきます。

田んぼごとに長さが違うので、印をつけて1つのリールに1つの田んぼで使ったバンドを巻いて片付けます。

ビニール、黒バンドを巻き終えたら、外した杭と緑のアーチを回収します。

なかなか一人で完結するには大変な作業ですので、できる限り人数をかけて効率よく片付けを進めます。

諸々の資材を回収できたら、残るはマルチを剥がすのみ。

農家 端境期 作業

このマルチを剥がすタイミングがまた難しく、土が程よい湿気を含んでいるのを見極めなければなりません。

土が乾き過ぎていると、埋まっている部分が堅すぎてマルチが破れてしまったり、湿気を含みすぎていると土の重さでマルチが剥がれにくいのです。

ここぞという日を狙って、1本1本手作業で外していきます。

マルチを外し終えたら、ビニールを巻いた機械を使って、こちらも巻いていきます。

農家 端境期 作業

マルチは1シーズン限りしか使えないので、巻き取ったら処分します。

農家 端境期 作業
(お役目を終えたマルチくん)

これで資材の片付けは終了ですが、このままにしておくと土の状態が良くないので、一度トラクターで耕し、次回の作物に備えます。

そこまで終わったら、ようやく冬の片付けが完了です!

いかがでしたか?

個人的には、農家さんってこんなこともしているのかと、最初驚きました。

野菜の価格には使われる資材や、片付けにかかる時間なども含まれているので、少し想像していただけるきっかけになれば幸いです。

これからは田植えと夏野菜の管理、完熟玉ねぎの収穫が待っています!

暑くなっていきますが、美味しい野菜をお届けできるよう頑張っていきます~!

ユーティリティベジマネージャー パティ

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