じゃがいものメニューには、皮付きフライドポテトやじゃがバターなど皮をむかないまま食べられるものがあります。香ばしさや食感を楽しめるため、皮をむかないで食べたいと思う方もいるでしょう。皮に多く含まれている栄養もあることから、むかないで食べるのがおすすめです。

この記事では、じゃがいもの皮をむかないで食べるべき理由について解説します。栄養や調理のコツ、事前に確認しておくポイントもまとめているので、皮をむかないでじゃがいもを食べたい方は、参考にしてください。

じゃがいもの皮をむかないで食べるべき栄養の特徴

じゃがいもの皮にはビタミンCが豊富に含まれているため、むかないで食べるのがおすすめです。ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、コラーゲンの生成を促す働きがあります。

コラーゲン生成により、血管や筋肉を正常に保つ働きが期待されます。また、ビタミンCにはメラニン色素の生成を抑える働きがあり、シミやそばかす予防にも効果的です。

加えて、じゃがいもの皮にはクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールが多く含まれています。クロロゲン酸はコーヒー豆にも含まれている成分で、内臓脂肪低減や血圧効果、皮膚の乾燥緩和といった効果が報告されています。

クロロゲン酸は、皮に多いことが研究で明らかになっているため、むかないで食べたほうが効果的です。

参照:J-STAGE|ジャガイモ主原料菓子のDPPHラジカル消去活性

参照:一般財団法人いも類振興会|ジャガイモの栄養化学(Ⅱ)

じゃがいもの皮をむかない場合の調理のコツ

ここでは、じゃがいもの皮をむかない場合の調理のコツを2つ解説します。調理のコツを押さえて、じゃがいもの皮に含まれる栄養を効率良く摂取しましょう。

しっかり洗って芽を取り除く

皮をむかないで調理する場合、しっかり水で泥を洗い流すことがポイントです。泥が付着したままだと、食感が悪くなりじゃがいものおいしさを損ねてしまいます。

流水にさらしながらたわしやスポンジなどを使って、泥をこすり落としましょう。また、皮をむかない場合、芽は爪楊枝や竹串などを使って取り除きます。

包丁で芽を取り除く場合、水分が入りやすく、水っぽさが出てしまうため爪楊枝などで芽周辺を削り落とすのがおすすめです。

レンジで加熱する

じゃがいもの皮をむかない場合、レンジ調理がおすすめです。皮に多く含まれているビタミンCは水溶性のため、茹でてしまうと、水に栄養が流れ出てしまいます。

豊富に含まれている栄養を逃さないよう、電子レンジを活用しましょう。電子レンジ加熱する際は、水でしっかり洗ったあと浅めに切り込みを入れます。1つずつラップに包み、耐熱皿に乗せて600W4分ほどを目安に加熱します。

爪楊枝や竹串などがすっと刺せる程度になるまで、様子を見ながら加熱するのがポイントです。

じゃがいもの皮をむかないで調理する際の確認ポイント

じゃがいも

じゃがいもの皮には栄養が豊富に含まれていますが、注意しなければならない点があります。安全のためにも事前に確認してから、調理するのが大切です。

そこで、ここではじゃがいもの皮をむかないで調理する際に、確認すべきポイントを3つ解説するので、参考にしてください。

芽が出ていないか

皮をむかないで調理する際は、芽が出ていないか確認しましょう。じゃがいもの芽には、ソラニンやチャコニンと呼ばれる天然毒素が含まれているためです。

ソラニンやチャコニンを食べると、以下の食中毒症状を引き起こします。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 頭痛
  • めまい

日本では、子どもの食中毒が多く報告されています。そのため、皮をむかないまま子どもに食べさせる場合は、特に注意しなければなりません。食中毒を引き起こさないためにも、芽が出ている場合は必ず取り除きましょう。

参照:農林水産省|ソラニンやチャコニンによる健康影響

皮は緑色をしていないか

皮をむかないまま食べる際は、緑色になっていないか、必ずチェックしましょう。じゃがいもの皮には、芽同様に天然毒素となるソラニンやチャコニンが多く含まれているためです。

緑色の部分を食べてしまうと、食中毒を引き起こすリスクが生じます。皮を確認した際、緑色であれば取り除く必要があります。

緑色が一部であれば、該当部分のみ取り除くだけで問題ありませんが、全体的に見られる場合は皮をむいて食べることをおすすめします。

参照:農林水産省|皮(かわ)が緑(みどり)のじゃがいもがあるけど・・・

家庭菜園などで育てたものではないか

皮をむかない場合、家庭菜園や学校で育てたものではないか確認しましょう。家庭菜園などで作られたものには、十分に熟していないものがあります。

十分に熟していないじゃがいもにも、ソラニンやチャコニンが含まれているため注意しなければなりません。過去には、学校内で栽培・収穫したじゃがいもを使って調理実習を行ったところ、食中毒を引き起こした事例もあります。

ソラニンやチャコニンが含まれているかは、目視で判断できないため、家庭菜園などのじゃがいもの場合、皮をむかないまま食べるのは控えてください。

参照:農林水産省|皮(かわ)が緑(みどり)のじゃがいもがあるけど・・・

参照:農林水産省|じゃがいもによる食中毒を予防するために

まとめ

じゃがいもの皮には、ビタミンCやクロロゲン酸が豊富に含まれているため、むかないで食べるのがおすすめです。ただし、じゃがいもにはソラニンやチャコニンなどの天然毒素が含まれている場合があります。

芽が出ていたり、皮が緑色をしていたりする場合は、ソラニンやチャコニンが含まれている可能性があるためむかないで食べるのは控えるのをおすすめします。調理する際は、事前に問題ないか確認してから、じゃがいもの皮をむかずに食べましょう。

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