じゃがいもは年中流通している野菜のため、常備している方もいるでしょう。しかし、なかには使いきれず、傷んでしまったという経験を持つ方も珍しくありません。

じゃがいもは冷凍に不向きな野菜ですが、保存方法のコツを学ぶことでおいしさをキープしたまま食べられます。

この記事では、じゃがいもの冷凍保存方法をパターン別に解説します。まずいと言われる理由や、冷凍保存方法のポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

パターン別|じゃがいもの冷凍保存方法

じゃがいもは、冷凍可能な野菜です。保存方法によっては3〜4ヶ月ほど日持ちするため、すぐに使わない場合は冷凍保存しましょう。

ここでは、パターン別にじゃがいもの冷凍保存方法を解説するので、参考にしてください。

丸ごとの場合

じゃがいもは、丸ごと冷凍できます。丸ごと冷凍保存したじゃがいもは、芽が出ないのに加えて、短時間で火が通るメリットがあります。

丸ごと冷凍する場合の保存方法は、以下のとおりです。

  1. じゃがいもを洗う
  2. 芽を取り除く
  3. 水分をしっかり拭き取る
  4. 1つずつラップで包む
  5. 密封袋に入れ、空気をしっかり抜いてから冷凍保存する

丸ごと冷凍したじゃがいもは、電子レンジで解凍できます。電子レンジで解凍し、じゃがバターとして食べると効率良く調理が可能です。

マッシュする場合

じゃがいもをマッシュしてから冷凍保存すると、食感が気になりにくく、おいしく食べられます。料理のバリエーションも増えるため、じゃがいもを冷凍する際は、ひと手間加えるのもおすすめです。

マッシュする場合の冷凍保存方法は、以下のとおりです。

  1. じゃがいもを水で洗う
  2. 皮と芽を取り除く
  3. 加熱する
  4. 加熱したじゃがいもを潰してマッシュ状態にする
  5. 粗熱がとれたらラップに包んで小分けする
  6. 密封袋に入れ、空気をしっかり抜いてから冷凍保存する

マッシュする場合、加熱調理しているため1ヶ月ほどを目安に使い切りましょう。マッシュポテトやコロッケなどにして食べると、冷凍後もおいしく食べられます。

切ったじゃがいもの場合

切ったじゃがいもを冷凍する場合、火が通りやすくなるよう小さめにカットしましょう。生のままでも冷凍できますが、食感や変色をできる限り防ぎたいときは加熱するのがおすすめです。

切った生のじゃがいもの冷凍保存方法は、以下のとおりです。

  1. じゃがいもを水で洗う
  2. 皮と芽を取り除く
  3. 好みの大きさにカットする
  4. 水にさらしてアクを抜く
  5. 水分をしっかり拭き取る
  6. ラップで小分けする
  7. 密封袋に入れ空気を抜いてから冷凍庫に入れる

じゃがいもは細切りにすると、炒め物として使えます。また、冷凍のまま揚げてポテトフライにするのもよいでしょう。切って冷凍したじゃがいもの保存期間は、1カ月が目安です。

じゃがいもを冷凍するとまずいと言われる理由

じゃがいも

じゃがいもを冷凍するとふにゃふにゃした食感になり、まずいという声が見られます。まずいと言われる理由は、一般的に水分や繊維質が多い野菜は冷凍に向いていないためです。

皮付きの生のじゃがいもの水分量は、81.1gと多い傾向にあります。水分が多い野菜は、冷凍する課程において、氷の結晶が多くなります。氷の結晶が大きいほど、味や食感が変わってしまうため、まずいと感じやすいのです。

とはいえ、保存方法について正しい知識を身につけ、じゃがいもに適した方法で冷凍すると味や風味を損ねることなくおいしく食べられます。

参照:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

じゃがいもを冷凍保存するときのコツ

じゃがいも

じゃがいもは冷凍に不向きな野菜ですが、正しい冷凍保存方法を理解することでおいしく食べられます。

ここでは、じゃがいもを冷凍保存するときに押さえておくべきコツを解説するので、参考にしてください。

水分をしっかり拭き取る

じゃがいもを冷凍保存するときは、水分をしっかり拭き取ることが重要です。水分が付着したまま保存すると、水分が凍って食材の表面に霜が付着してしまいます。

霜が付着すると冷凍焼けの原因となり、変色や食感を損ねる原因となります。冷凍焼けを防ぐ方法として、冷凍庫へ入れる前にじゃがいもの水分をしっかり拭き取ることがポイントです。

粗熱をとる

じゃがいもを冷凍する際、粗熱はしっかりとりましょう。粗熱をとらないまま冷凍すると、熱による水蒸気が容器や密封袋に付着するため、食感や風味を損ねる原因となります。

また、粗熱が残ったままだと、ほかの冷凍食材が傷む要因です。じゃがいもだけでなく、冷凍室に入っているほかの食材もおいしさを損ねる場合があるため、冷めた状態で保存するのがポイントになります。

急速冷凍を活用する

急速冷凍を活用することで、じゃがいもを素早く冷凍できます。じゃがいもの食感や風味を損ねる原因は、冷凍する過程で氷の結晶が大きくなるためです。

じゃがいも内の水分が凍るまでのスピードが遅ければ、その分、組織が破壊されてしまいます。おいしさを保つためには、氷の結晶が大きくならないよう素早く冷凍することが大切です。

急速冷凍の機能を活用すると、じゃがいもを素早く冷凍できるため、おいしさを保てます。急速冷凍がなくとも、金属のトレーの上にじゃがいもを乗せると素早く冷凍可能です。

まとめ

じゃがいもの冷凍保存方法には、丸ごとやマッシュ、カットした状態などがあります。おいしさを保つためには、パターン別に冷凍保存方法のコツを押さえることが大切です。

また、水分を拭き取ったり粗熱をとったりするのも、冷凍保存するときのポイントになります。じゃがいもは水分量が多く、冷凍すると食感や風味を損ねる場合があります。

おいしさをできる限りキープできるよう、じゃがいもの冷凍保存方法のコツを押さえましょう。

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