こんにちは。
野口ファーム代表の野口俊です。

3月も残りわずかですね!淡路島では桜も少しずつ咲いてきて、いよいよ春本番を迎えつつあります。

さて、本日のテーマは『プロの農家に限りなく近づく、たった1つの方法』です。

僕が10年以上野菜やお米づくりをしてきた経験をもとに、お話いたします。

プロの農家とは

プロの農家 野菜 観察

ここでの、プロの農家とは『どんな気候でも、美味しい高品質の野菜を育てることができる人』です。

毎年違う気候で、最近では異常気象という言葉が当たり前のように使われていますよね。

どんな気候でも常に最適な方法を見つけ出し、美味しい野菜を仕上げられる。

それが僕が思うプロの農家です。

プロに近づくたったひとつの方法

プロの農家 野菜 観察

農家にとって『美味しい野菜を仕上げる
これは永遠のテーマかもしれません。

しかし、それを限りなく再現できる方法が1つだけあります。

プロの農家にとって1番大切なことって何かわかりますか?

それは『観察』することです。

そして、この『観察』こそがプロの農家に近づくたった1つの方法です。

詳しくお話していきます。

農業をしていると本当にさまざまな作業があります。

先週パティが執筆してくれたコラムにもあるように、
種まきや水やり、収穫や出荷など、土づくりから出荷まで数えきれないぐらいたくさんの工程があります。

作業一つにとっても上手い下手があり、水やりや肥料を均一にできる。

トラクターや機械の操作が上手い。

収穫のスピードが早く、箱詰め作業は丁寧で正確。など、

これも非常に重要で、よい作物を育てる上でかかせません。

作業ごとのプロ化は、意識的に取り組むことで、経験を積む毎に上達し、レベルもアップしてきます。

ただ、上記の作業はあくまでも、毎年高品質な野菜ができる前提の上に成り立っています。

ではどうやって、毎年気候が違うなか美味しい野菜たちを育てるのか?

ここでカギになるのが『観察』です。

野菜が伝えたいこと

プロの農家 野菜 観察

当たり前ですが野菜は、声を出して会話はできません。

たとえば、もう少し水が欲しい。少し肥料が多すぎる。
先日の大雨で根っこが痛んでいて、少し元気がない。など、

人間でも毎日少しずつ体調が変わったり、気分が違ったりするように、野菜も生き物なので毎日ささいな変化があります。

すなわち、野菜が伝えようとしているメッセージをいかに早く気づいてあげるか?ここが超重要なポイントです。

雨のあと、野菜はどんな動きをするのか?
北風の時、南風の時、それぞれ野菜は違う動きをします。

雑草の生えてくるタイミングや、ビニールトンネルの中の気温、土の乾き具合、マルチの中の水分量、観察しようと思えば無限に見るところがあります。

野菜とともに成長しています

プロの農家 野菜 観察

僕が農業をはじめてから8年位は、ほぼ毎日必ずすべての畑や田んぼのパトロールをし、少しでも変化を見つけた時はノートにメモをしてきました。(今はすべてを回るのは、3日に1回ぐらいです)

もちろん最初は、変化に気づくことができずに、気づいた頃には、病気や不調でもう手遅れ、、なんてこともたくさんありました。

ただ、不思議なことに少しずつ野菜たちが伝えようとしていることが分かってくるのです。

毎日見ていると、必ず気づけるようになります!
葉っぱの分厚さや葉先の枯れ、少しの傷や斑点、虫の卵なんかもそうです。

観察とは、野菜の今の状態を知ることです。

本屋さんでよく野菜作りの教科書を見かけますが、
そもそも野菜たちの状態がわからないのに、〇月〇日に〇〇を施すとよい。なんて教科書通りのことをしてもうまくいかないのは当たり前ですよね。

脱水症状の人に、ご飯の大盛りを用意してもまったく意味がないのと一緒です。

これは、家庭菜園の失敗談だけではなく、農業の世界でもよくあることです。苦笑

農業をはじめた方や農園のスタッフが、先輩やベテラン農家さんに教わっているのに何故かうまくいかない。

そのほとんどの場合は野菜たちの状態を把握しきれていないことが理由です。

『観察』なんて、どの農家もやっているんじゃないの?と思われると思いますが、

答えは、全力でノー!です。笑

とにかく『観察』をすることで
野菜たちに転ばぬ先の杖を渡してあげる。

これが、どんな気候になっても美味しい野菜を育てるたった1つの方法だと言えます。

経験は財産です

プロの農家 野菜 観察

農業は不思議な成功があっても、不思議な失敗はない。

野菜が病気になったり不調だったりするときは『観察』が全然行き届いていないよー!と野菜たちからのメッセ―ジです。

もし、このコラムを見て下さった農家さんがいれば、
毎日、朝一か夕方の20分程度、作業前か後でもよいので、自分に『観察の時間』をプレゼントしてみてください。

必ず見えてくるものがありますよ。

とはいえ、時間がないのが農家でもあります。

僕も最初の頃は、太陽が明るいうちは時間がなさすぎて、暗くなってからヘッドライトをつけてパトロールに行っていました。汗 

今となっては、本当に懐かしい思い出ですが、今まで積み重ねてきた観察は僕の財産になっています。

観察の先に見えるもの

いかがでしたか?

プロの農家だけではなく、どんなお仕事でも『観察』は重要だと思います。

ぜひ、みなさんも気になるものがあれば、毎日『観察』してみてはいかがでしょうか?

きっと何かが見えてきますよー!

ではまた次回

人生と野菜の語り人
野口 俊