こんにちは
野口ファーム代表の野口俊です
淡路島は春の訪れを感じる気持ちのよい気候が続いています。
ここ数日は気温も上がり最高気温は20度近くにもなりました。
作業をしていると汗をかいてしまう程です。
さて本日は、春の訪れが感じられるなか急ピッチで進めている、非常に重要な作業についてお話したいと思います。
この時期になると、欠かせないとても重要な作業があります。
種まきでも収穫でも、水やりでもなく、
『たまねぎの見回り作業』です。
えっ?見回り?!とお思いになられたかもしれません。笑
しかし見回り作業は、非常に大切な作業なのです。
見回り作業が大切な理由
一体僕たちは何を見回っているのか?
見回り作業が 重要なポイントはふたつあります。
ひとつ目は雑草の処理をするためです。
皆さんが朝起きた時、冬に比べて随分と明るくなってきてると思います。そして夕方も18時過ぎまで太陽が頑張ってくれていますよね。
日照時間が長くなると野菜たちと共に雑草の成長スピードも、ぐーん!と速くなります。
春になる。すなわち『雑草との戦いのゴング』でもあります。笑
生命力の強さ
とくに5月、6月に収穫する玉ねぎは、収穫まで50~70日以上あるので、このタイミングで雑草の処理をしていないと、
雑草がたまねぎより大きくなったり、たまねぎ自体に栄養がいかず成長できなくなったり、
たまねぎに太陽が当たらなかったりと成長の妨げになってしまいます。
雑草は種をまきもせず水やりもせず、何もしていないのに本当に強く立派に成長します。
雑草の生命力の強さには感動すら覚えます。苦笑
さらにこの時期、雑草の処理より重要なふたつ目のミッションがあります。
それはたまねぎの病気の株を抜き取る作業です。
ヒトにもいろいろな病気があるように、野菜たちにもいろいろな種類の病気があります。
農業をはじめたとき野菜にも病気があることを知り、ほんとうに驚きました。
肥料をあげすぎするとメタボ状態になり病気になりやすかったり、
大雨や強風が吹き荒れたときは葉っぱにたくさんの傷ができ、菌が入りやすくなることが原因で病気になることもあります。
野菜もヒトと同じです
たまねぎはビニールトンネルの中にも入らず、そのまま自然環境の中で成長していきます。
生育期間が約10か月と非常に長いので、病気になってしまう株も少なからず出て来てしまいます。
なぜ病気の株を抜き取る作業が必要なのか?
簡単に例えると、人と人のあいだで風邪がうつるように、野菜も人と同じく健康な玉ねぎに病気をうつしてしまう可能性があるからです。
気温があがるこの時期は、たまねぎに侵入する菌も生き延びるために、自分の菌をほかの玉ねぎに移そうと必死なのです。
野口ファームは5月、6月に約130,000個のたまねぎの収穫を予定しています。
1本1本を歩きながらチェックし、この中から病気になってしまった約100本位の玉ねぎを見分けて抜き取ってあげます。
選別は至難の業です
見た目がほとんど同じ玉ねぎの中から、不自然な玉ねぎを見つける。
これがまたほんとうに鋭い観察力が必要で、至難の業なのです。
僕はもう11年もたまねぎと向き合っているので、そこそこのぺースで選別できますが、今シーズンはじめてのパティやこーちゃんは、きっと苦労していると思います。笑
この地道な作業が、品質のよい美味しいたまねぎに仕上げる肝になるのです。
応援隊お待ちしております!
いかがでしたか?
この時期、最も重要な2つのミッション。
玉ねぎを育てる上で欠かせない作業です。
ここでコソっとお誘いです^^
皆さんも草引きを一緒にしてみませんか?
笑
応援隊いつでもお待ちしておりますので、お声がけください。笑
ではまた次回。
人生と野菜の語り人 野口 俊
\自然豊かな淡路島の野菜をご自宅で/
淡路島の農家「野口ファーム」では全国の皆様に新鮮なお野菜をお届けしています。
美味しいお野菜を届けるために、365日真心込めて育てています。
四季折々のお野菜を、ぜひご自宅でお楽しみください^ ^