青唐辛子は、種類がとても豊富です。
青唐辛子は見た目で辛さが判断できないため、食べ方に合わせて品種をチェックしてから使うのがオススメです。
この記事では、日本と世界を代表する青唐辛子の種類を紹介します。
特徴やオススメの食べ方についても紹介していますので、読み終わる頃にはお好みの青唐辛子が見つかるかもしれません。
青唐辛子とは
青唐辛子とは、赤唐辛子になる前の、いわば未熟な状態のまま収穫された唐辛子です。
みずみずしく、刺激的な辛みが特徴です。
青唐辛子は、主にエスニック料理に使われたり、ピクルスなど酢漬けにしたりして食べられます。
青唐辛子は甘味種が多いのですが、品種によっては激辛のものもあるので注意しましょう。
見た目だけでは辛さの見分けがつかないため、品種をチェックするのが大切です。
加熱すると辛さが増す赤唐辛子に対し、青唐辛子は加熱すると辛さが和らぎます。
つまり、青唐辛子は生で食べるほうが辛いと感じるものが多いのです。
青唐辛子の種類は豊富!日本を代表する5種を紹介
青唐辛子の種類は豊富です。
ここでは、日本を代表する5種類の青唐辛子を紹介します。
日本を代表する青唐辛子:万願寺唐辛子
万願寺唐辛子は、京野菜の一つです。
「万願寺甘とう」とも呼ばれており、辛味が少ない特徴を持っています。
5〜9月に収穫を迎える万願寺唐辛子は、肉厚がありやわらかく、種が少ないため食べやすいです。
万願寺唐辛子、本来の味を楽しむなら素焼きがオススメです。
日本を代表する青唐辛子:杉谷とうがらし
杉谷とうがらしは、滋賀県の伝統野菜の一つです。
「く」の字に曲がった形が特徴で、生で食べられる青唐辛子とされています。
7〜10月が収穫時期で、皮が薄く、苦みやあくが少ないため、サラダにして食べるのがオススメです。
炒めたり、煮込んだりしても食べやすく、万能な青唐辛子と言ってもよいでしょう。
日本を代表する青唐辛子:激辛なんばん
激辛なんばんは、北海道で生産されている青唐辛子です。
北海道では、唐辛子を「なんばん」と言います。
激辛なんばんは名前のとおり、辛みが強い特徴を持っており、緑色の状態で収穫されるほか、赤くなってから収穫されるものもあります。
激辛なんばんは、薬味として使われることが多く、北海道郷土料理の三升漬に欠かせない食材です。
生のまま食べられるので、ピザやパスタの上に乗せて食べるのもオススメです。
日本を代表する青唐辛子:ひもとうがらし
ひもとうがらしは、大和の伝統野菜の一つで、奈良県で生産されている青唐辛子です。
辛味がほとんどない特徴を持つひもとうがらしは7~10月に収穫時期を迎え、細長い形状と濃い緑色の見た目をしています。
さらに、皮はやわらかく甘みがあります。
種を取り除かなくても気になりにくく、火のとおりがよいため、揚げたり、炒めたりして食べるのにオススメです。
日本を代表する青唐辛子:伏見甘とうがらし
伏見甘とうがらしは、京野菜の一つです。
辛味のない品種ですが、まれに辛いものもあります。
収穫時期は6〜10月で果実に照りがあり、細長い見た目が特徴で、炒めたり素揚げにしたりして食べるのがオススメです。
青唐辛子は種類によって辛い!世界を代表する3種を紹介
日本の青唐辛子は比較的、甘味種のものが多いです。
しかし、世界の青唐辛子には激辛のものもあります。
世界の代表する青唐辛子を、3つ紹介しましょう。
世界の青唐辛子:ハラペーニョ
ハラペーニョは、メキシコ原産の青唐辛子です。
主に緑色の青唐辛子が出回っており、赤色の種類もあります。
辛味が少なく、生で食べられるため、唐辛子特有の辛さが苦手な人でも食べやすいです。
ハラペーニョは、ピクルスやペッパーソースなどで売られています。
国内での生産量は少なく、ほとんどが海外産です。
ピーマンに近い肉厚で、甘みがあって食べやすいですが、ワタの部分は辛みが強いです。
辛味が苦手な人は、ワタの部分を取り除いてから食べましょう。
世界の青唐辛子:プリッキーヌ
プリッキーヌは、タイ原産の青唐辛子です。
実が小さく、可愛らしい見た目とは裏腹に、非常に辛いのが特徴です。
小さい実のため「prik kee noo(ネズミの糞のような)」という意味がつけられたと言われています。
プリッキーヌは、トムヤムクンといったタイ料理に使われています。
炒めものや煮込み料理はもちろん、乾燥させて一味唐辛子として使うのもオススメです。
プリッキーヌは鷹の爪より辛いので、辛い青唐辛子を食べたい人は、ぜひ挑戦してみてください。
世界の青唐辛子:セラーノ・デル・ソル
セラーノ・デル・ソルは、メキシコ原産の辛い青唐辛子です。
辛さは栽培環境によって異なりますが、同じくメキシコ原産のハラペーニョと比べると、はるかに辛いとされています。
肉厚があり、生のままみじん切りにして、サルサやサラダにして食べるのがオススメです。
生のまま食べると、独特な風味があります。
生で食べやすい青唐辛子なので、ピクルスにするのにも最適です。
まとめ
青唐辛子は、赤唐辛子になる前の唐辛子を言います。
青唐辛子は比較的、甘味種が多いのですが、品種によっては激辛のものもあり、見た目では辛さの判断がつきません。
辛いのが苦手な人は、品種をチェックしてから使いましょう。
青唐辛子は、種類によって食感や辛さが異なります。
日本を代表する青唐辛子の万願寺唐辛子や杉谷とうがらしは、辛みが少ないです。
対して、北海道で生産されている激辛なんばんは、辛味の強いことが特徴です。
また、メキシコで生産されているハラペーニョは辛味が少なく、タイのプリッキーヌは激辛でトムヤムクンなどに使われています。
特徴や食べ方を知り、お好みの青唐辛子を見つけてみましょう。
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