ゴーヤは沖縄を代表する野菜の一つで、夏野菜の王様と呼ばれているのをご存じでしょうか。健康と美容どちらにもうれしい効果が期待できるため、積極的に食べるのがおすすめです。

この記事では、ゴーヤの栄養がすごいといわれている理由を解説します。栄養の特徴や効果的な食べ方のコツを紹介するので、ゴーヤが夏野菜の王様と呼ばれている理由を知りたい方は参考にしてください。

ゴーヤの栄養がすごいといわれている理由とは

ゴーヤの栄養がすごいといわれている理由を解説します。

体にうれしい4つの栄養成分を紹介するので、さっそく見ていきましょう。

ビタミンC

ビタミンCとは、水溶性ビタミンの一つです。コラーゲン生成に欠かせない栄養のほか、抗酸化作用を持っていることでも知られています。

また、ビタミンCにはメラニン色素の生成を抑える働きがあり、シミやそばかすなどを防ぐ効果が期待されています。

健康だけでなく、美容にもうれしい効果を持つビタミンがゴーヤには豊富に含まれているのです。

なお、ゴーヤに含まれているビタミンCは加熱しても損失が少ない傾向にあります。ゴーヤにはビタミンCが76mg(可食部100gあたり)と、含有量は野菜の中でも多い方に分類されます。

参考:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

カリウム

カリウムには、体内に含まれている余分なナトリウムを排出する働きが期待できます。お酒を飲みすぎたり、1日立ちっぱなしだったりした場合など、血液や体液の循環が滞ると体内に水分や塩分が溜まりむくみが生じます。

ゴーヤには、むくみ解消効果が期待できるカリウムが豊富です。また、カリウムは余分なナトリウムの排出を促すため、高血圧予防にも役立ちます。塩分の多い食事をとる際は、カリウムを多く含むゴーヤと一緒に食べるのが効果的です。

葉酸

葉酸は「造血のビタミン」とも呼ばれており、ビタミB12とともに赤血球の生成をサポートする役割を担っている栄養素です。体の発育にも重要で、胎児の先天性異常となる神経管閉鎖障害のリスク減少効果が期待できます。

つまり、葉酸は妊娠期や授乳期に積極的にとりたい栄養ともいえます。また、血中コレステロール値を低下させる働きが期待できるのも、葉酸の特徴です。

血中コレステロール値が高いと動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞を引き起こす可能性があります。葉酸は健康に欠かせない栄養となるため、ゴーヤで摂取するのがおすすめです。

モモルデシン

モモルデシンとは、ゴーヤに含まれる苦味成分のことです。モモルデシンには、食欲増進と血糖値を下げる働きが期待できます。

夏バテなどで食欲がない場合には、モモルデシンを多く含むゴーヤの摂取が効果的です。また、漢方では、利尿や解毒などの効果があるといわれています。

ただし、ゴーヤを食べ過ぎてしまうとモモルデシンの働きにより腸が刺激され、胃が荒れてしまう可能性もあるため注意しましょう。

栄養価の高いゴーヤの選び方

ゴーヤ 栄養 すごい

栄養価の高いゴーヤを選ぶときのポイントは、以下の通りです。

  • 鮮やかで濃い緑色のもの
  • 持った際にずっしりと重みがある
  • 表面のイボが硬くハリがある
  • 表面のイボの大きさが揃っている
  • 表面のイボが密についている

色が薄いほど苦みが強くなるため、できるかぎりゴーヤ特有のえぐみを抑えたい場合は濃い緑色のものを選ぶのがベターです。また、表面についているイボが小さいものも苦みが強いものになります。

ゴーヤの効果的な食べ方

ゴーヤ

ゴーヤの効果的な食べ方を2つ解説します。

栄養を逃さずとれるよう、ポイントを見ていきましょう。

わたごと食べる

ゴーヤのわたには、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCの含有量は、実よりわたの方が多い傾向です。

ゴーヤに含まれる豊富なビタミンCを逃さず食べる場合には、わたごと食べるのがおすすめです。しかし、わたには苦味成分も多く含まれています。

そのため、わたごと食べる際はゴーヤを天ぷらにするのがおすすめです。わたの苦味や食感が気になりにくくなるため、おいしく食べられるでしょう。

ゴーヤのビタミンCは熱に強く、加熱しても損失が少ないことから栄養を効率よく摂取できます。

水に長時間さらすのは避ける

ゴーヤの栄養を効率よくとるには、水にさらしすぎないよう注意しましょう。ビタミンCやカリウム、モモルデシンなど、ゴーヤに豊富に含まれている栄養は水溶性です。

水溶性のため、水にさらしすぎてしまうと栄養を逃してしまう原因になります。ゴーヤのにがみを抑えたい場合は、サッと湯通しするのがポイントです。

湯通しするだけでなく、塩をふり少し放置しておくのもにがみをやわらげる方法になります。

まとめ

ゴーヤには、ビタミンCやモモルデシンなど体にうれしい栄養が豊富に含まれています。モモルデシンには食欲促進の効果もあるため、夏バテのときにもおすすめです。

また、ゴーヤはわたの部分にも栄養がたくさんあります。天ぷらなどにして、わたごと食べてゴーヤの栄養を効率よく摂取するのがポイントです。栄養満点なゴーヤを、毎日の食事に取り入れましょう。


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