チンゲン菜と小松菜は、似た見た目をしている野菜です。似ているため、どのように使い分けたらよいか悩む方もいるでしょう。
似てはいるものの、栄養価や原産地などが異なり、食べ方にも違いが見られます。双方の特徴を理解したうえで、上手に活用しましょう。
この記事では、チンゲン菜と小松菜の違いを5つ検証しました。チンゲン菜と小松菜の違いがわからないとお悩みの方は、参考にしてください。
チンゲン菜と小松菜の違いを5つ検証
チンゲン菜と小松菜の違いを5つ検証しました。
似ているようで異なる点が多いため、さっそく見ていきましょう。
違い1:見た目
チンゲン菜と小松菜は似ているようで、見た目に違いがあります。それぞれの特徴は、以下の通りです。
チンゲン菜 | 小松菜 |
茎が太く白色丸みがあり葉の幅が広い | 茎が細く淡い緑色チンゲン菜に比べて葉の幅が狭い |
チンゲン菜と小松菜の大きな違いは、茎です。2つを見比べると、チンゲン菜の方が茎は太い傾向といえます。そのため、チンゲン菜と小松菜を見分ける際は茎をチェックするとよいでしょう。
違い2:旬と原産地
チンゲン菜と小松菜はいずれもアブラナ科アブラナ属ですが、旬や原産地に違いがあります。それぞれの旬と原産地は、以下の通りです。
旬 | 原産地 | |
チンゲン菜 | 3月~6月9月~10月 | 中国 |
小松菜 | 12月~2月 | 日本 |
チンゲン菜は中国の華中地区が原産に対し、小松菜は日本の東京都江戸川区が原産といわれています。なお、小松菜の原産地は日本ですが、もともとは中国のかぶが渡来したことが栽培のはじまりです。
違い3:味や食感
チンゲン菜と小松菜は、どちらもシャキシャキとした食感が特徴です。シャキシャキ感でいうとチンゲン菜の方がやや強い傾向のため、食感を重視したい場合に適しています。
いずれの野菜もクセがなく食べやすいですが、小松菜は苦みを感じるケースがあり、気になる場合はアク抜きするとよいでしょう。
一方、チンゲン菜は下処理せずとも苦味がないため調理の手間がかかりにくい傾向です。双方を比較した場合、アクやクセが少ないのはチンゲン菜といえます。
違い4:栄養価
生のチンゲン菜と小松菜の主な栄養価の違いは、以下の通りです。
可食部100gあたり
たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | 糖質 | カリウム | βカロテン | 鉄 | カルシウム | 葉酸 | ビタミンC | |
チンゲン菜 | 0.6g | 0.1g | 2g | 1.2g | 0.8g | 260mg | 2000μg | 1.1mg | 100mg | 66μg | 24mg |
小松菜 | 1.5g | 0.2g | 2.4g | 1.9g | 0.5g | 500mg | 3100μg | 2.8mg | 170mg | 110μg | 39mg |
栄養価を比べたところ、全体的に小松菜の方が高いことがわかりました。特にβカロテンや鉄、葉酸を豊富に含んでいるのが小松菜の特徴です。
そのため、小松菜は貧血や骨粗しょう症予防にも適した野菜といえます。一方、小松菜に比べて栄養価は低いですが、チンゲン菜はβカロテンを多く含んでいます。
βカロテンは体内でビタミンAに変化する栄養素で、免疫力向上や老化予防、生活習慣予防など、身体によい効果が期待できるでしょう。
違い5:食べ方
チンゲン菜と小松菜どちらもシャキシャキとした食感が特徴で、味にクセがないため和洋中どのメニューにも取り入れやすい野菜です。
チンゲン菜は中国原産ということもあり中華炒めや担々麺など、中華料理に使われている傾向があります。煮込み料理との相性も良いため、クリームシチューに入れるのもおすすめです。
対して、小松菜はお浸しや味噌汁など和食に使われています。日本が原産地ということも、理由の1つと考えられるでしょう。とはいえ、チャーハンや炒め物に入れてもおいしいため、鉄分をとりたいときに取り入れてみてください。
チンゲン菜と小松菜に代用できる野菜
チンゲン菜と小松菜は食感や見た目が似ているため、どちらも代用が可能です。濃い緑色をした葉野菜の総称となる青菜は、チンゲン菜や小松菜以外にもあり、双方がない場合に代用できます。
チンゲン菜や小松菜に代用できる野菜は、以下の通りです。
- ほうれん草
- 空心菜(くうしんさい)
- モトヘイヤ
- 白菜
- 豆苗
白菜は青菜ではありませんが、シャキシャキとした歯応えがチンゲン菜や小松菜と近いため、代用しやすい野菜といえます。調理方法によって代用野菜が変わることから、料理に適したものを選びましょう。
チンゲン菜と小松菜の下ごしらえ方法
どちらもアクが少ないため、アク抜きせず料理に使えます。しかし、チンゲン菜は茎部分に土が溜まっている可能性があります。そのため、根元に包丁で切り込みを入れ、水を張ったボウルに付けて土を流してから調理するのがポイントです。小松菜は苦みが気になるようであれば10分ほど水に浸しましょう。
葉は繊維を断つように手でちぎると、やわらかな食感でおいしく食べられます。小松菜も調理前に水につけておくと、葉先まで水分が届き熱が均一に通りやすくなります。苦みが気になる場合は、軽くアク抜きしてから調理しましょう。
まとめ
チンゲン菜と小松菜は、見た目の特徴や原産地、旬などさまざまな違いがあります。栄養価にも違いがあるため、貧血や骨粗しょう症予防には小松菜、生活習慣病予防にはチンゲン菜など使い分けるのもよいでしょう。
シャキシャキした食感は似ているので、代用も可能です。ほうれん草や白菜なども見た目や食感が近いことから、代用野菜として活用できます。
似ているようで異なる点が多いチンゲン菜と小松菜の違いを理解したうえで、上手く使い分けましょう。
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