シャキシャキ感と甘みがあるとうもろこしは、小さい子どもでも食べやすい食材の一つです。

そんなとうもろこしは健康にうれしい栄養が豊富に含まれています。

とはいえ、とうもろこしにはどのような栄養が含まれているか、わからない方もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事ではとうもろこしに含まれている主な栄養を解説します。

効果的な食べ方も紹介するため、とうもろこしの栄養をあますことなく取りたい方はさっそく見ていきましょう。

とうもろこしに含まれる主な栄養の含有量

とうもろこし 栄養

とうもろこしを代表する品種のスイートコーンに含まれる主な栄養の含有量は、下表の通りです。

(可食部100gあたり)

 エネルギー炭水化物たんぱく質脂質食物繊維
89kcal16.8g3.6g1.7g3g
ゆで95kcal18.6g3.5g1.7g3.1g
 カリウムビタミンB1ビタミンB2ビタミンC
290mg0.15mg0.1mg8mg
ゆで290mg0.12mg0.1mg6mg

引用:日本食品標準成分表2020年版(八訂):文部科学省

生とゆでた状態で栄養を比較してみましたが、大きな違いはみられませんでした。

とはいえ、ビタミンCビタミンB1などの水溶性の栄養はゆでることで水に流れ出てしまいやすい傾向です。

したがって、水溶性の栄養も逃さずとりたいときは、とうもろこしを生で食べるとよいでしょう。

とうもろこしを代表する栄養

とうもろこし 栄養

とうもろこしには身体にうれしい栄養が豊富に含まれているため、積極的に食べるのがおすすめです。

ここでは、とうもろこしを代表する栄養の効能を解説します。

とうもろこしに含まれる栄養:炭水化物

とうもろこしは、人間にとって主要なエネルギー源となる炭水化物を多く含んでいます。

炭水化物とは、糖質と食物繊維を合わせたものを指します。

炭水化物に含まれている糖質が不足すると疲労集中力低下を引き起こすため、しっかり摂取したい栄養です。

ただし、糖質を摂りすぎると中性脂肪として蓄積され、肥満の原因となります。

ご飯やパンなどの主食と比較した場合、カロリーや糖質量は少ないものの食べすぎてしまうと逆効果となるため、注意しましょう。

とうもろこしに含まれる栄養:カリウム

カリウムは、体内の余分なナトリウムを体外へ排出する栄養です。

高血圧の予防のほか、心臓や筋肉の機能を正常に保つ働きがあります。

むくみ解消につながるため、塩分の多い食事をとるときはとうもろこしを一緒に食べるとよいでしょう。

とうもろこしに含まれる栄養:リノール酸

とうもろこしは、リノール酸を多く含んでいるのが特徴です。

人間の体内ではリノール酸を合成できないため、食物から摂取する必要があります。

リノール酸は、血中コレステロールを減らす働きがあり、身体にも良い効果が期待できます。

なお、リノール酸を含む多価不飽和脂肪酸は酸化しやすいため、ビタミンAやビタミンC、ビタミンEと一緒に摂取するのがおすすめです。

とうもろこしに含まれる栄養:食物繊維

とうもろこしには、不溶性食物繊維が豊富に含まれています。

不溶性食物繊維には便のカサを増やして大腸を刺激し、蠕動運動(ぜんどううんどう)により体外へ排出する役割があります。

腸内環境の改善はもちろん、第6の栄養として注目されているほど食物繊維は健康に重要な役割を持っている栄養です。

とうもろこしに含まれる栄養:ビタミンC

ビタミンCはメラニン色素の生成を抑えるほか、強い抗酸化作用を持つ栄養です。

過酸化脂質の増加防止や、悪玉コレステロールが酸化されるのを防ぐ働きがあります。

そのため、血管疾患の予防にも役立つ栄養です。

たんぱく質を生成するのにも欠かせないため、ビタミンCを多く含むとうもろこしを積極的に食べましょう。

とうもろこしに含まれる栄養:ビタミンB群

とうもろこしはビタミンB群のうち、とくにビタミンB1とB2が豊富に含まれています。

ビタミンB1は糖質の代謝をサポートする働きのほか、神経機能を正常に保つ役割がある栄養素です。

また、ビタミンB2は「発育のビタミン」と呼ばれており、たんぱく質の合成をサポートして発育を促進する働きがあります。

さらに、老化や生活習慣病の原因となる過酸化脂質の分解を助ける役割を担っているのも特徴です。

とうもろこしの効果的な食べ方

とうもろこし 栄養

とうもろこしの栄養を逃さず食べるためには、ポイントを押さえるのが大切です。

効果的な食べ方を3つ解説するので、参考にしてください。

とうもろこしを効果的に食べるには:胚芽まで使う

とうもろこしは実の付け根近くにある胚芽(はいが)まで、しっかり食べましょう。

胚芽部分には、下記の栄養がとくに多く含まれています。

  • ビタミンB群
  • ビタミンE
  • カリウム
  • リノール酸

包丁で粒だけをそぎ落としてしまうと、胚芽部分が残ってしまいがちです。

とうもろこしの一番根元の部分にバターナイフや割りばしの先を当てて、粒を起こすように箸やバターナイフを持ち上げましょう。

すると、胚芽部分までしっかりとれるため、とうもろこしの栄養を逃さず食べられます。

とうもろこしを効果的に食べるには:電子レンジで加熱する

とうもろこしを加熱調理するときは、電子レンジを使用するのがおすすめです。

ゆでて調理してしまいがちですが、とうもろこしにはカリウムやビタミンCなど水溶性の栄養が豊富に含まれています。

水溶性は水に流れでてしまいやすく、ゆでている間にせっかくの栄養が逃げてしまうため、注意が必要です。

電子レンジを使用すると、栄養はもちろん甘味や風味を逃さずおいしく食べられます。

とうもろこしを効果的に食べるには:鮮度の高いものを選ぶ

とうもろこしを効果的に食べるためには、鮮度の高いものを選びましょう。

新鮮なほど栄養も豊富なため、鮮度の高いものを見分けるのが大切です。

鮮度の高いとうもろこしの見分け方を下記にまとめたので、選ぶときの参考にしてみてください。

  • 皮が濃い緑色をしている
  • 粒が隙間なく入っている
  • ヒゲ部分が褐色または黒褐色になっている
  • 皮を指で押した際、少しへこむ
  • カットされている場合、切り口が白いものを選ぶ

また、とうもろこしは乾燥しやすいため、できるかぎり皮付きのものを選ぶのがおすすめです。

野口ファームのとうもろこしは、淡路島の自然や夏の味覚をぎゅっと詰め込んだ特別な美味しさが一粒一粒にあふれています。

とうもろこしは鮮度が大事です。

早朝の一番甘いタイミングで収穫してスピード出荷した新鮮で旨味が詰まったとうもろこしをぜひご賞味ください。

まとめ

とうもろこしは生とゆでたものでは栄養に大きな違いはありませんが、水溶性の栄養はゆでることで流れ出てしまう傾向です。

あますことなくとうもろこしの栄養をとりたいときは、生で食べるとよいでしょう。

また、とうもろこしは胚芽部分に栄養が多く含まれています。

包丁で切り落としたり、直接食べたりしてしまうと胚芽部分が残ってしまいやすいため、バターナイフなどを使用してとるのがおすすめです。

効果的に食べる方法を押さえて、とうもろこしの栄養を逃さず食べましょう。

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