きゅうりは夏に活躍する野菜ですが、栄養効果がないというのを耳にした方もいるのではないでしょうか。水分が多いため栄養がないと言われがちですが、きゅうりには美容と健康どちらにもうれしい効果が豊富に含まれています。

この記事では、きゅうりに含まれる主な栄養効果を解説します。栄養効果を高められるおすすめの食べ方や、食べ過ぎによるデメリットもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

きゅうりに含まれる栄養効果

きゅうり

きゅうりには栄養がないという声を耳にしますが、そんなことはありません。

ここでは、きゅうりの栄養効果について解説します。きゅうりを食べるメリットが知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ビタミンC

ビタミンCは、アスコルビン酸とも呼ばれており、美容だけでなく体にも良い効果をもたらす栄養です。皮膚や軟骨などを構成するたんぱく質の一種となるコラーゲンの生成をサポートしているのが、ビタミンCの特徴になります。

ビタミンCがコラーゲン生成を促進することで、肌や血管などの弾力を保つ効果が期待されています。

また、ビタミンCは強い抗酸化作用を持っている栄養素です。抗酸化作用には、活性酸素を取り除く働きがあります。活性酸素が体内に増えると、肌トラブルのほか生活習慣病などの病気を引き起こす可能性があるため、ビタミンCが豊富なきゅうりを食べて健康を維持しましょう。

カリウム

カリウムはミネラルの一種で、余分な塩分を体外へ排出する働きが期待できる栄養素です。塩分のとりすぎを調整する役割を担っているため、むくみ予防も見込めます。

そもそも、むくむ原因は塩分の過剰摂取です。塩分濃度を薄めようと血管内の水分が増え、むくんだ状態になります。また、カリウムは余分な塩分を排出するため、血圧を下げる作用もあります。

きゅうりはカリウムに加えて、水分が多い野菜なので、夏バテ予防にも効果的です。夏場は冷房によるむくみや、夏バテの食欲不振などがあるため、カリウムが豊富なきゅうりを食べるのがおすすめです。

ビタミンK

ビタミンKは脂溶性ビタミンの一種で、止血のビタミンとも呼ばれています。出血した際、血液を固めるのを助ける働きを持っているのが特徴です。

また、ビタミンKはカルシウムをサポートする役割を担っており、骨を強くするのに欠かせない栄養素といえます。ビタミンKが不足すると、出血時に血が止まりにくくなったり鼻血が出やすくなったります。

また、骨粗しょう症予防としても必要な栄養となるため、ビタミンKが豊富なきゅうりでしっかり補いましょう。

モリブデン

モリブデンとは必須ミネラルの一つで、貧血予防の働きが期待できます。血液内で鉄が不足した場合に、肝臓に蓄積されている鉄の運搬をサポートし、血液をつくる働きを促進しているのがモリブデンの特徴です。

きゅうりにはモリブデンが豊富に含まれているため、貧血にお悩みの方や妊娠中の方が摂取するのもおすすめです。

また、モリブデンには糖質や脂質の代謝を助ける働きがあるため、健康維持やダイエットにもうれしい効果が期待できます。

参考:独立行政法人農業環境技術研究所|13.モリブデン (Mo) (植物の金属元素含量に関するデータ集録)

食物繊維

きゅうりには、不溶性食物繊維が多く含まれています。不溶性食物繊維は、水分を含んで便のかさを増やし、腸壁を刺激する働きが期待できます。

腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)により、便を体外へ排出する役割を担っているため、便秘解消に効果的です。また、不溶性食物繊維は硬かったりよく噛んだりする必要がある食材がほとんどです。咀嚼量が増えるため、満腹感を得られやすい点も特徴になります。

ホスホリパーゼ

きゅうりは、ホスホリパーゼが含まれていることでも知られています。ホスホリパーゼとは、リン脂質を加水分解する酵素の総称で、脂肪分解酵素の働きが期待できます。

きゅうりにホスホリパーゼが含まれていることは、2010年に福島大共生システム理工学部類の杉浦准教授の研究によって明らかになりました。つまり、きゅうりはダイエット効果も期待できる野菜です。

参照:国立大学法人福島大学共生システム理工学類共生システム理工学研究科|お知らせ | Graduate School of Symbiotic Systems Science and Technology

きゅうりの栄養効果を高めるおすすめの食べ方

きゅうり 

きゅうりの栄養効果を高めるおすすめの食べ方は、以下の3つです。

  • 生食
  • ぬか漬け
  • すりおろす

きゅうりに含まれるビタミンCやカリウムは水溶性ビタミンのため、水にさらしすぎると栄養が失われてしまいます。栄養効果を高められるよう、サラダなど生で食べるのがおすすめです。

また、ぬか漬けにすると、ビタミンB1が増えます。ぬかにはビタミンB1が豊富に含まれており、きゅうりに吸収されます。ビタミンB1は疲労効果が期待できるため、暑さにより体力が消耗しやすくなる夏場にうってつけです。

なお、きゅうりに含まれるホスホリパーゼを効率良くとるためには、すりおろして細胞膜を破壊する食べ方が効果的です。

きゅうりにはメリットだけでなくデメリットもある

栄養が豊富なきゅうりですが、食べ過ぎには注意しなければなりません。きゅうりは水分が多い野菜のため、食べ過ぎると体を冷やしすぎてしまい、腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。

また、きゅうりはカリウムを多く含む野菜です。腎機能が低下している場合、カリウム過剰のリスクがあるため、食べ過ぎないようにしましょう。

夏場は、冷やしたきゅうりを食べてしまいがちですが、かえって逆効果になることもあるでしょう。過剰摂取しすぎないよう、適量を食べることが大切です。

まとめ

きゅうりにはビタミンCやカリウムが多く含まれており、美容と健康どちらにも良い影響をおよぼします。水分が多い野菜のため、栄養がないと言われがちですが、きゅうりがもたらす効果を理解することが大切です。

また、きゅうりの栄養効果を高めたい場合は、生食やすりおろして食べるのがおすすめです。食べ方によって、栄養素の吸収率が異なるため、自分にあった方法で食べてみてください。夏バテ予防にも最適な栄養満点なきゅうりを、ぜひ食卓に取り入れましょう。

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