白菜を使おうと思ったとき、茶色いシミができていた経験はありませんか。

一部のみ変色していれば食べられそうですが、判断が難しいときもあるでしょう。

白菜に茶色いシミができる原因は、保存方法や野菜の生理現象が挙げられます。

この記事では、白菜に茶色いシミができる原因や食べられるか判断するポイントを解説します。

変色の原因を知り、白菜が食べられるか見極める参考にしてください。

白菜に茶色いシミができる原因とは

白菜 茶色 シミ

白菜に茶色いシミができる原因には、時間の経過や野菜特有の生理現象が挙げられます。

それぞれ詳しく解説しますので、食べられるか判断する参考にしてください。

白菜に茶色いシミができる原因:ゴマ症と呼ばれる生理障害

白菜に茶色いシミができる原因の一つが、ゴマ症です。

ゴマ症とは野菜の生理障害で、下記の原因により発生すると考えられています。

● 栽培時に天候不順
● 低温環境
● 肥料の過剰吸収

ゴマ症は白菜のほか、キャベツやかぶなどでも見られる症状です。

茶色いシミはポリフェノールのため、味や品質に問題はありません。

気になるようであれば、シミの部分をカットしてから食べましょう。

参考:「こまつな」の茎に黒い斑点がついているのですが、食べても大丈夫ですか。

白菜に茶色いシミができる原因:時間の経過による劣化

茶色いシミができる原因には、購入してから日が経っている場合も考えられます。

白菜は葉物野菜のため、時間の経過とともに葉っぱが変色しやすい傾向があります。

カビや汁が出ていなければ、変色していても料理に使って問題ありません。

色が変わらないうちに、白菜は使い切りましょう。

白菜に茶色いシミができる原因:酸化による変色

切り口部分に茶色いシミのような変色が見られた場合、酸化の可能性があります。

白菜にはポリフェノールが含まれており、カットした部分が空気にふれることで酸化し変色する場合があるためです。

カットしたリンゴが茶色く変色するのも、同様の原因とされています。

ポリフェノールは酸化すると、赤色から茶色、黒色と変色していく傾向があります。

品質に問題はないため食べられますが、色味が気になる方はスープや煮込み料理で食べるとよいでしょう。

白菜に茶色いシミができる原因:緑腐れ症

白菜に茶色いシミができる理由には、緑腐れ症の可能性が考えられます。

緑腐れ症とは、葉や芯などの一部が茶色に変色する症状です。

栽培時においてカルシウムまたはホウ素の不足により、緑腐れ症は発生します。

なお、芯の部分が壊死した場合は心腐れ症(芯腐れ症)で、葉っぱの部分が変色した場合は緑腐れ症と呼ばれます。

食べても問題ありませんが、気になるようであればカットしてから調理しましょう。

白菜に茶色いシミができる原因:軟腐病

栽培中に白菜が軟腐病という病気にかかり、茶色いシミのようなものができる場合もあります。

軟腐病は、土壌に潜んでいる細菌が野菜に入り込み発症します。

感染すると茶色く変色し、腐敗が進みドロドロに溶けていくのが特徴です。

軟腐病は栽培中に発生する症状のため、出荷されることはありません。

自家栽培している場合、軟腐病に注意しましょう。

食べてはいけないカビが生えた白菜との見分け方

白菜 茶色 シミ

茶色いシミと同時に下記の症状が発生している場合、腐敗している可能性がありますので食べるのを控えてください。

● 白いフワフワしたカビがついている
● 酸っぱいにおいがする
● 茶色くドロドロした液体が出ている
● 葉っぱの一部が溶けている
● 全体的に変色している
● ヌメリがある

なお、白菜はイソチオシアネートと呼ばれる辛味成分を持っています。

青臭い独特のにおいを発しているため、腐敗していると勘違いしないよう注意が必要です。

症状を判断し、腐っているかしっかり見極めてください。

白菜の変色を防ぐ保存方法

白菜 茶色 シミ

白菜を正しく保存することで、変色を防げます。

色が変わらないよう、保存時のポイントを押さえましょう。

丸ごと保存する場合

白菜を丸ごと保存するときは、新聞紙またはキッチンペーパーで全体を包んでから野菜室に保存します。

寒い時期であれば、直射日光の当たらない冷暗所でも保存可能です。

野菜は土にいた状態と同じ向きで保存すると長持ちするため、立てた状態で置いておきましょう。

使用するときは、外側の葉から順番に使っていきます。

白菜をカットして保存する場合

カットした白菜を保存するときは、を切り落とします。

白菜の芯上部には成長点があり、葉の栄養を吸収して成長を続けていくためです。

1/2や1/4にカットした状態で保存する場合、濡れたキッチンペーパーでカットした部分を覆い、さらに全体をラップで包みます。

全体を包んだら、切り口を下にして野菜室で保存しましょう。

また、ざく切りした場合、水気をしっかりしぼり密封袋へ入れて野菜室に保存します。

カットすると変色しやすいため、すぐに使わないときは冷凍保存するのもオススメです。

まとめ

白菜に茶色いシミができる原因には、ゴマ症時間の経過などが挙げられます。

食べても問題ありませんが、気になるようであれば変色部分を切り落としてから使うのオススメです。

ただし茶色いシミとともにヌメリや茶色い汁、白いカビが生えていたら腐敗している可能性もあるため、食べるのを控えてください。

白菜の変色を抑えるには、空気にふれないよう新聞紙キッチンペーパーで包むのがポイントです。

白菜に茶色いシミができているときは、食べられるかきちんと判断してから調理しましょう。

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