じゃがいもの皮には、栄養が豊富に含まれているのをご存じですか?
じゃがバターやフライドポテトなどでじゃがいもを皮ごと食べることもありますが、注意しなければいけない点がいくつかあります。
じゃがいもにはソラニンやチャコニンと呼ばれる天然毒素が多く含まれていて、処理を怠ると腹痛や嘔吐、頭痛などの食中毒を引き起こすこともあるのです。
この記事では、じゃがいもを皮ごと食べるときの注意点を6つ解説しています。
天然毒素を増やさないための保存方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
注意点を知ることで、じゃがいもを安心して皮ごと食べられますよ。
じゃがいもを皮ごと食べるときの注意点は6つ
じゃがいもの皮には栄養が多く含まれているため、剥かずに食べるのがオススメです。
とはいえ、皮ごと食べるときは6つのポイントに注意しないと、食中毒を引き起こす可能性があります。
じゃがいもを皮ごと食べるときの注意点を解説しましょう。
1.じゃがいもから芽が出ている
じゃがいもから芽が出ていないか、しっかり確認してください。
芽には、ソラニンやチャコニンと呼ばれる天然毒素が多く含まれています。
ソラニンやチャコニンが多く含まれるじゃがいもを食べると、下痢や嘔吐、めまいなどの症状を引き起こす可能性があるため、とくに気をつけなければいけません。
多く摂取してしまうと死に至る場合もありますので、芽はしっかり取り除きましょう。
2.じゃがいもの皮が緑色になっている
じゃがいもの皮が緑色になっていないか、チェックしてください。
芽と同様、緑色の皮にもソラニンやチャコニンが多く含まれています。
緑色の部分を取り除かずに食べると、食中毒を引き起こす可能性があるので注意してください。
緑色の部分があったら、緑色の皮はもちろん、周辺の皮も厚めに剥きましょう。
3.家庭菜園で採れたじゃがいもは避ける
家庭菜園で栽培したじゃがいもは未熟なものが多いため、皮ごと食べるのは避けてください。
家庭で栽培したじゃがいもで未熟なものについては、目視で判断するのが難しいからです。
過去には、学校で育てたじゃがいもを食べて食中毒になった事例があります。
食中毒を防ぐためにも、家庭菜園で採れたじゃがいもは皮を剥いて食べるのが良いでしょう。
4.じゃがいもの皮ごと過剰に摂取する
じゃがいもを皮ごと食べる場合、食べ過ぎないようにしてください。
ソラニンやチャコニンは、じゃがいもの皮周辺に含まれています。
芽や緑色の皮部分を取り除いても、大量に摂取すると下痢や腹痛などの中毒症状を引き起こす可能性があるわけです。
さらに、じゃがいもはGI値が高く、食べ過ぎると血糖値を急に上げる原因となります。
肥満はもちろん、糖尿病のリスクが高くなるため、食べ過ぎないようにしましょう。
5.じゃがいもの皮はしっかり洗う
じゃがいもは流水ですすぎ洗いして、皮の表面についた汚れや土を取り除いてから食べましょう。
水を張ったボールの中に、じゃがいもを5分程つけると、表面についた泥が落ちやすくなります。
じゃがいもを皮ごと食べる場合、農薬も気になるところです。
厚生労働省によると、すべての農薬には人が摂取しても安全と評価した量の残留基準を設定しているため、皮ごと食べても健康に影響はありません。
流水でも十分に農薬を取り除けますが、気になるときは酢水や食品用の重曹を使うのがオススメです。
6.小さい子どもが食べるならじゃがいもの皮を剥く
子どもには、じゃがいもの皮を剥いてから食べさせるのが良いでしょう。
子どもは、少量のソラニンやチャコニンでも中毒症状を引き起こす可能性があります。
また小さい子どもの場合、皮がついていると噛み切りにくく、食べづらいことも欠点です。
安全のためにも、小さい子どもが食べるときは皮を剥きましょう。
じゃがいもを皮ごと食べるために気をつけたい保存のポイント
じゃがいもを皮ごと食べるためには、保存方法にも気をつけましょう。
保存の際に、気をつけたいポイントの解説をします。
じゃがいもは日光が当たらないところで保存する
じゃがいもは光が当たらない風通しの良い場所で保存しましょう。
じゃがいもに日光や照明などの光が当たると、ソラニンやチャコニンが増える原因となります。
じゃがいもの皮が緑色になるのは、光に当たって変色したものです。
保存時は、通気性を良くするため何箇所か穴を開けた紙袋やポリ袋にじゃがいもを入れて、冷暗所で保存してくださいね。
じゃがいもに傷がつかないように保存する
じゃがいもを保存するときは、丁寧に扱いましょう。
ソラニンやチャコニンは、じゃがいもに傷がつくことでも増えます。
袋などに入れていない状態で保存していませんか?
一緒に保存しているほかの野菜との摩擦により、傷がつく可能性もあります。
また、じゃがいもを落としてしまった場合も、傷ついて天然毒素が増える原因となります。
じゃがいもは優しく取り扱いましょう。
じゃがいもは気温が10度くらいの場所で保存する
基本的にじゃがいもは常温で保存する野菜ですが、20度以上になる夏場は食中毒のリスクがあるので、10度くらいの野菜室で保存するのがオススメです。
また、野菜室で保存するときは、じゃがいもを1つずつキッチンペーパーや新聞紙で包んでからポリ袋に入れて保存し、新聞紙が濡れてきたら交換しましょう。
じゃがいもを皮ごと食べるのにオススメの料理3選
じゃがいもの皮には、栄養が豊富に含まれています。
注意点に気をつけながら、皮ごとじゃがいもを食べましょう。
じゃがいもを皮ごと食べるのにオススメの料理を紹介します。
皮ごとフライドポテト
フライドポテトにすれば、皮の食感が気になりにくいです。
皮がついていることで、香ばしさがアップしおいしさも増します。
じゃがいもを太めにカットすると、皮の食感を楽しみながら食べられますよ。
皮付きじゃがバター
じゃがいものおいしさを存分に味わうなら、じゃがバターがオススメです。
しっかり洗ったじゃがいもを、丸ごとレンジでチンして十字に切込みを入れたところに、バターを乗せるだけで簡単にできます。
ホクホクのじゃがいもに、じんわりバターが溶けだす瞬間は食欲をそそりますよ。
皮付きじゃがいも入りのカレー
カレーにして煮込むと、皮の食感が気になりにくいです。
多くの野菜をまとめてとれるので、栄養面もバッチリです。
じゃがいもは、鉄分の吸収率をアップさせるビタミンCが豊富なため、鉄分豊富なほうれん草を一緒に入れるのも良いでしょう。
まとめ
じゃがいもにはソラニンやチャコニンと呼ばれる天然毒素が含まれているため、皮ごと食べる場合は芽や緑色の皮をしっかり取り除いてください。
家庭菜園のものは、食中毒を引き起こした事例もあるため、皮を剥いてから食べるのが良いでしょう。
過剰な摂取は食中毒を引き起こす可能性があるほか、肥満や糖尿病のリスクを高めます。
ソラニンやチャコニンを増やさないよう、じゃがいもは風通しの良い冷暗所で保存してください。
注意点に気をつけ、栄養たっぷりのじゃがいもを皮ごと食べましょう。
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