玉ねぎは年中出回っている野菜のため、常にストックしているご家庭も多いのではないでしょうか。長期保存にも適している一方、気がついたら傷んでいたという経験がある方もいるでしょう。
冷蔵庫に保存してしまいがちですが、玉ねぎは高温多湿を苦手とする野菜のため、常温保存が適しています。この記事では、玉ねぎが常温保存に適している理由を解説します。
日持ちさせる保存時のポイントも紹介するので、鮮度を保った状態で玉ねぎを食べたい方はぜひ参考にしてください。
玉ねぎが常温保存に適している理由
玉ねぎの生育温度は15〜20度といわれているため、常温で保存するのが適しています。また、湿気に弱い点も玉ねぎが常温保存に適している理由の一つです。
冷蔵庫は玉ねぎにとって湿度が高い環境となるため、劣化を早める原因となります。以上の理由から、通気性のよい冷暗所で常温保存するのが玉ねぎにとって最適な環境です。
ただし、25度以上の場所で保存すると高温障害が起こってしまうことから、夏場は冷蔵保存が適しています。
玉ねぎの常温保存方法と日持ちさせるコツ
玉ねぎを常温保存する場合、ネットに入れて吊るすのがおすすめです。前述したように、玉ねぎは高温多湿を苦手とする野菜のため、1つずつネットに入れることで通気性がよくなります。
ネットはどのようなものでもよいですが、ストッキングやみかん用のネットなどでも代用可能です。
なお、ネットで吊るす場合は雨や日が当たらない風通しの良い場所で保存しましょう。ネットで吊るす場所がなければ、玉ねぎを1つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包み、ほかの玉ねぎとぶつからないように保存すると日持ちします。
新聞紙などは湿気を吸収する役割を担っているため、湿っている場合は新しいものに交換するのがポイントです。常温で保存する場合、2ヶ月ほどを目安に使い切りましょう。
玉ねぎを保存するときのポイントは4つ
玉ねぎを保存するときのポイントを4つ解説します。
おいしさをできるかぎりキープできるよう、ポイントをしっかり押さえましょう。
カットした場合は冷蔵または冷凍保存する
玉ねぎをカットした場合、常温ではなく冷蔵または冷凍保存しましょう。カットした断面部分が乾燥してしまい、劣化を進めてしまうためです。
できるかぎり日持ちするよう、乾燥対策をしたうえで冷蔵保存します。すぐに使わない場合は、冷凍保存するのもおすすめです。
なお、カットした玉ねぎは切り口から徐々に傷み始めるため、早めに使い切ってください。
新玉ねぎは冷蔵保存する
年中流通している玉ねぎは常温保存に適していますが、春に出回る新玉ねぎは冷蔵庫で保存します。新玉ねぎは一般的な玉ねぎと異なり、水分が多く含まれているためです。
傷みやすく日持ちしない新玉ねぎは、常温保存に適していません。そのため、新玉ねぎは常温保存に最適な春先であっても、冷蔵庫で保存することを覚えておきましょう。
包装されたビニール袋から出す
包装された玉ねぎは、すぐにビニール袋から出すのがポイントです。収穫後も玉ねぎは成長を続けているため、呼吸作用により結露ができる場合があります。
また、保存期間が長くなると包装内部に結露が生じてしまい、水滴が発生する可能性もあるでしょう。
袋に入ったまま水滴が生じると、湿度が高くなってしまい劣化を早める原因となります。したがって、玉ねぎをできる限り日持ちできるよう、ビニール袋から取り出して保存します。
エチレンガスを出す食材と一緒に保存するのは避ける
玉ねぎを日持ちする際は、エチレンガスを出す食材と一緒に保存するのは避けましょう。エチレンガスを放出する食材と一緒に保存すると、玉ねぎの成長を促してしまい、劣化を早める原因となります。
エチレンガスを出す食材は、以下の通りです。
- りんご
- 梨
- アボカド
- ブロッコリー
- 柿
- メロン など
玉ねぎの味や風味を落とさないためにも、エチレンガスを出す食材の近くに玉ねぎを保存しないよう注意してください。
玉ねぎの冷蔵保存方法と日持ちさせるコツ
温度の高い夏場は、常温ではなく冷蔵保存が適しています。玉ねぎは湿気に弱い野菜のため、対策をしたうえで冷蔵保存するのが日持ちのコツです。
保存する際は水分をしっかり拭き取り、1つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れて野菜室に保存します。
新聞紙などが湿っている場合は、都度交換するのがポイントです。なお、玉ねぎをカットした場合はラップで包み、密封袋に入れて空気をしっかり抜いてから冷蔵保存します。
乾燥しないよう、ラップなどで全体を覆うのが日持ちさせるのに重要です。冷蔵保存した場合、丸ごとの場合は1ヶ月、カットした玉ねぎは3~4日を目安に使い切りましょう。
玉ねぎの冷凍保存方法と日持ちさせるコツ
玉ねぎをすぐに使わない場合、冷凍保存すると長持ちします。玉ねぎのシャキシャキ感は損なわれてしまいますが、スープや煮込み料理にすると食感を気にせず食べられます。
冷凍保存する場合はすぐに使えるよう、カットしておくのがおすすめです。保存袋にそのまま入れてしまうと冷凍により使いにくくなるため、使う分ごとにラップで包むと取り出しやすくなります。
できるかぎり鮮度を保てるよう、冷凍保存する際は急速冷凍するとよいでしょう。冷凍保存する場合は、1ヶ月を目安に使い切ってください。
まとめ
玉ねぎは高温多湿を苦手とする野菜のため、常温保存が適しています。ただし、夏場や新玉ねぎは日持ちしにくいため、常温ではなく冷蔵保存がおすすめです。
また、乾燥しないよう保存するときはネットに吊るす、または新聞紙やキッチンペーパーなどに1つずつ包むのがポイントとなります。状況にあわせて玉ねぎを保存し、おいしさをキープした状態で食べましょう。
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