普段何気なく食べている玉ねぎの食用部分は、葉っぱであることをご存知でしょうか。玉ねぎは根菜に分類されがちですが、実は葉茎菜類に該当します。

キャベツや白菜と玉ねぎが同じ分類であることに、疑問を抱く方もいるでしょう。そこで、この記事では玉ねぎが根菜ではない理由を解説します。玉ねぎの驚きの事実がわかるので、さっそく見ていきましょう。

玉ねぎは根菜ではない

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玉ねぎは土の中で育つ野菜ですが、実は根菜類ではなく葉茎菜類です。

玉ねぎのどこに葉っぱがあるのか、ここでは葉茎菜類に該当する理由を詳しく解説します。

根菜ではない理由

玉ねぎといえば、土の中で栽培されるため根菜に分類しがちですが、実は葉茎菜類に区分されています。農林水産省の野菜区分において、玉ねぎは葉茎菜類に該当するのが理由の一つです。

また、一般的に玉ねぎで食べる部分となる球体は、葉っぱに当たる場所になります。玉ねぎの葉っぱは、「鱗茎(りんけい)」と呼ばれる部分です。

玉ねぎは球根のイメージがありますが、そもそも球根には根と茎、葉の一部に養分を貯めるタイプがあります。

玉ねぎは葉の一部に養分を貯めるタイプで、葉が重なり合って丸くなっていくのです。つまり普段食べている白い部分は鱗茎と呼ばれる葉に該当するため、玉ねぎは根菜ではなく葉茎菜類になります。

参考:野菜の区分について教えてください。

玉ねぎと同じ葉茎菜類まとめ

玉ねぎと同じ葉茎菜類に分類される野菜は、以下の通りです。

  • 白菜
  • キャベツ
  • ほうれん草
  • 水菜
  • 小松菜
  • ブロッコリー
  • ねぎ
  • ニンニク など

玉ねぎ同様、ねぎやニンニクも葉茎菜類に該当します。ニンニクは玉ねぎ同様、葉と呼ばれる鱗茎が重なり合って丸くなることから葉茎菜類に分類されます。

キャベツやほうれん草などの葉物野菜と同じと聞けばやや違和感がありますが、ニンニクやねぎも葉茎菜類だと覚えておきましょう。

参考:野菜の区分について教えてください。

根菜の定義とは

玉ねぎが葉茎菜類となると、そもそも根菜とはどのような野菜を指すのか気になる方もいるのではないでしょうか。

根菜とは土の中で成長する野菜で、根だけでなく地中にできる茎を可食部とする野菜も含まれています。

根菜類に該当する野菜は、以下の通りです。

  • 大根
  • にんじん
  • ジャガイモ
  • サトイモ
  • れんこん
  • ごぼう など

違いがわかるよう、根菜類と葉茎菜類の違いを下表にまとめました。

根菜類根や茎を食べる野菜
葉茎菜類葉や茎、花のつぼみ部分を食べる野菜

つまり土の中で育つからといって、必ずしも根菜に分類されるわけではない点について覚えておきましょう。

参考:野菜の区分について教えてください。

玉ねぎの葉っぱは食べられる

葉茎菜類に分類されることからもわかるように、玉ねぎについている葉っぱの部分は食べられます。新玉ねぎに葉っぱがついているものがあるほか、玉ねぎには「葉玉ねぎ」と呼ばれる品種が存在します。

玉ねぎについている葉の部分は、長ねぎに比べて太く肉厚です。食感はやわらかく甘みがあるため、お浸しなどにしてもおいしく食べられます。

葉の部分を食べる際は、茶色い部分を取り除きお湯でサッと茹でて水気をしっかり絞るのがポイントです。葉っぱ部分はクセがないため、生で食べても問題ありません。ただし、シャキシャキ感を損ないすぎないよう、火の通しすぎには注意しましょう。

玉ねぎの葉っぱ部分の食べ方

close-up of growing green onion in the vegetable garden

食用となる鱗茎だけでなく、葉玉ねぎや新玉ねぎに付いている葉っぱ部分もおいしく食べられます。

ここでは、鱗茎ではない玉ねぎの葉っぱ部分の食べ方を紹介します。

ぬた

玉ねぎの葉っぱ部分は、ぬたで食べるのがおすすめです。ぬたとは、味噌や酢、砂糖などで作る酢味噌を和えた料理をいいます。

一般的には刺身やこんにゃくなどに和えて食べますが、玉ねぎの葉っぱ部分との相性もバッチリです。もちろん、鱗茎も一緒に食べられるため、さっぱりした一品が欲しいときにぜひ作ってみてください。

サラダ

葉っぱ部分を薄くスライスしてサラダにすると、栄養を余すことなく食べられます。スライスした葉っぱを10分ほど空気にさらすと辛みが抜けるため、生でも食べやすくなるでしょう。

水にさらさないため、玉ねぎの栄養を逃さないのもうれしいポイントです。ツナと一緒に食べると玉ねぎを代表するアリシンの働きにより、ビタミンB1の吸収率を高められます。

スープ

玉ねぎの葉っぱ部分を、スープにするのもおすすめです。小口切りにして、軽く炒めると甘みが増してさらにおいしくなります。

汁ごと食べられるため、玉ねぎの栄養を逃さないのもスープにするメリットです。和洋中どの味つけでも問題ないので、気分や組み合わせる食材にあわせて食べ方を変えるとよいでしょう。

まとめ

玉ねぎは土の中で生育するため根菜のイメージがありますが、実はキャベツや白菜などと同じ葉茎菜類に分類されます。食用部分となる場所は、鱗茎と呼ばれる葉の部分です。

ニンニクやねぎも玉ねぎ同様、葉茎菜類に該当します。また、玉ねぎには緑部分の葉っぱがついているものもあり、生でも食べられます。

スープやぬたなどにしてもおいしいので、捨てずに食べるのがおすすめです。玉ねぎは根菜と混同しやすいですが、葉茎菜類と覚えておきましょう。


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