みなさんの中にはイネ科やウリ科の植物という言葉を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?

たとえばイネ科の植物はお米、ウリ科の植物といえばきゅうりやかぼちゃが含まれています。

野菜はさまざまな種類の科ごとに分かれているのです。

それではピーマンは何科の植物か知っていますか?

アメリカでは18世紀にトウガラシが品種改良され、ピーマンができたといわれています。

つまり、ピーマンはトウガラシの仲間なのです。

トウガラシの仲間は他にもトマトじゃがいもが含まれており、ピーマンと同じ科に属しています。

この記事では、ピーマンが何科の植物かわかるとともに、同じ分類の野菜についての知識も深まりますのでぜひ最後までご覧ください。

ピーマンは何科の植物?

ピーマン何科の植物

ピーマンは中南米の熱帯地方が原産地であり、18世紀にアメリカでトウガラシが品種改良されて、肉厚のあるベル型ピーマンが誕生したと言われています。

トウガラシの仲間ですが、ピーマンに辛味はほとんどありません。

実はトウガラシはナス科の植物です。

ですので、先祖でもあるトウガラシを仲間にもつピーマンもナス科であり、トウガラシ属に分類されています。

そしてパプリカやししとうも、ナス科トウガラシ属の植物なのです。

ナス科の植物とは

ナス科の植物は、世界中で115属2678種存在するといわれています。

ナス科の植物を育てるには、高温と強い日差しを必要とします。

そのため、温帯地方から熱帯地方が栽培するのに適しているのでしょう。

一年以内に発芽して種を作り枯れてしまうため、ナス科は一年草の分類です。

ナス科の植物は品種改良されているものも多く、今後も種類が豊富になる可能性があります。

ナス科の花がもつ特徴

ナス科の花は、ひとつの花に雄しべ雌しべがある両性花です。

自家受粉できますが、他家受粉も可能といわれています。

自家受粉とは、花粉が同じ個体にある雌しべについて受粉することです。

植物全体をみると、自家受粉より他家受粉のほうが多くみられます。

花冠もナス科の花がもつ特徴であり、花冠とは花弁が集合している花びらです。

ナス科の花は、花冠が5裂します

ピーマンやトマトを輪切りにすると中が5つに分かれているのは、花冠によるものです。

花の色は紫色をしていますが、ピーマンやパプリカは白い花が咲きます。

ナス科の植物には毒がある!?

ナス科の植物は、アルカロイドといった有毒植物を多く含んでいます。

アルカロイドとは、カフェインやニコチン、カプサイシンなど植物由来の物質です。

ナス科の野菜に含まれるアルカロイドは微量のため、避ける必要はありません。

注意しておくべき野菜を挙げるなら、じゃがいもです。

じゃがいもの芽は毒性の濃度が高いため、調理時はしっかり取り除きましょう。

また、じゃがいもは空気に触れると、皮の部分が緑色に変色するときがあります。

アルカロイドからできるグリコアルカロイドの一種はソラニンの毒性を含むため、食べないようにしてくださいね。

ピーマンとパプリカの違いを解説

ピーマン何科の植物

同じナス科トウガラシ属には、パプリカがあります。

ピーマンとパプリカの違いは、わかりにくいですよね。

ピーマンとパプリカの違いは、収穫のタイミングです。

ピーマンは、未熟な状態で収穫されたものです。

完熟すると、ピーマンの中に含まれている赤い色素のカプサンチンが増えて赤ピーマンになります。

パプリカはピーマンに比べて、サイズが大きいうえに肉厚と甘みがあります。

ピーマン特有の苦みがないため、サラダなど生でも食べやすいのです。

また、ピーマンとパプリカは栄養が異なります。

とくに注目したいのが、ビタミンCβカロテンです。

ビタミンCの含有量が可食部100gあたり76mgのピーマンに対し、パプリカは170mgと約2倍です。

さらに、βカロテンの含有量は可食部100gあたり400µgのピーマンに対して、パプリカは1100µgあります。

ピーマンとパプリカは似ているようで、大きさや栄養がまったく異なるのです。

ナス科の野菜を紹介!トマトやじゃがいももピーマンの仲間

ピーマン何科の植物

ピーマンと同じナス科の野菜は、ほかにもあります。

ナス科の野菜をご紹介しましょう。

ナス

ナスは、ナス科ナス属です。

低カロリーでカリウムが豊富なため、夏の夏バテ予防に食べたい野菜の1つでしょう。

ナスの特徴といえば紫色の皮で、ナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種です。

ナスニンには、強い抗酸化作用をはじめ、目や肝臓の働きを活性化する働きがあります。

紫外線から肌を守ってくれるため、美容にもうれしい効果があるのです。

じゃがいも

じゃがいもは、ナス科ナス属です。

ナス科と聞いたら驚きますが、じゃがいもはナスやピーマンの仲間なのです。

ちなみに、じゃがいもと似ているサトイモはサトイモ科サトイモ属と、分類が異なります。

ビタミンやミネラル、植物繊維が豊富に含まれているのがじゃがいもの特徴です。

じゃがいもにはビタミンCを多く含んでいますが、デンプンによって守られているため、加熱しても栄養が減りません。

美容のビタミンと呼ばれるビタミンCは、シミやそばかすから肌を守る効果もあるため、女性は積極的にとりたい野菜です。

トマト

トマトは、ナス科トマト属です。

旨み成分のグルタミン酸が含まれているため、料理にコクがでます。

また、トマトといえばリコピンが含まれています。

リコピンはカロテノイドという色素成分の一種で、ガンや老化防止、抗酸化作用があり積極的に取りたい成分です。

生よりも、加熱調理された加工品のほうがリコピンの吸収率は高いといわれています。

油脂とあわせるとさらに吸収率が上がるため、オリーブオイルで調理するのがよいでしょう。

トウガラシ

トウガラシは、ナス科トウガラシ属です。

トウガラシは、辛味種甘味種に分けられます。

トウガラシを代表する栄養はカプサイシンです。

アドレナリンの分泌を活発にさせ、発汗を促します。

胃腸を刺激し、消化促進や食欲を増進させる働きが特徴です。

細かく切れば切るほど辛味が増すため、胃腸を刺激したいなら小さくカットしましょう。

また、トウガラシはβカロテンが豊富なうえ、ビタミンEも含まれています。

ビタミンEは、βカロテンと並ぶ強い抗酸化作用をもつ栄養です。

ししとう

ししとうは、ナス科トウガラシ属です。

甘味種のトウガラシとされ、正式名称はししとうがらしといわれています。

ししとうはナス科の中でも、ビタミンKを多く含んでいます。

ビタミンKは、丈夫な骨づくりに欠かせない栄養です。

さらに、血液を凝固させる働きもあるため、出血を止めるのにも必要な栄養といってもよいでしょう。

まとめ

ピーマンは、ナス科トウガラシ属の植物で、ししとうやトウガラシと同じ分類です。

18世紀にアメリカでトウガラシが品種改良され、ピーマンができたといわれています。

ナス科の植物は世界中で115属2678種存在していて、花冠が5裂しているのはナス科の花がもつ特徴です。

トマトやじゃがいも、ナスなどがピーマンと同じナス科の植物です。

ピーマンだけでなく他の野菜も何科に属しているのかを知って、野菜の知識を深めていきましょう。

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