春になると、スーパーに並ぶ新玉ねぎ。
1年中スーパーで見かける通常の玉ねぎとの違いは何か?
同じ玉ねぎでも栄養に違いはあるのか?など、疑問に思いますよね。
そんな疑問を解決すべく、この記事では新玉ねぎと玉ねぎの違いをまとめました。
栄養成分や、それぞれの玉ねぎに適したおすすめの料理を紹介しています。
違いを知れば、玉ねぎをさらにおいしく食べられますよ。
新玉ねぎと玉ねぎの違いを解説

新玉ねぎと玉ねぎの違いは、大きく分けて4つです。
・収穫後に乾燥させて出荷したか
・味や食感
・保存期間と方法
・主に栽培されている地域
それでは、上記の4つの違いについて順番に紹介していきます。
乾燥の有無
新玉ねぎと玉ねぎの違いは、収穫後に乾燥させて出荷したかどうかがポイントです。
新玉ねぎは収穫後、すぐに出荷するため、皮の色が白や黄色っぽい特徴をしています。
そもそも、新玉ねぎとは品種名ではなく、3~4月の春頃に収穫する玉ねぎの総称です。
一方、玉ねぎは、日持ちを良くさせるため、収穫後、1ヶ月ほど乾燥させてから出荷します。
そのため、皮が茶色でパリッとしているのが特徴です。
味や食感
乾燥の有無によって、味や食感にも違いがあります。
新玉ねぎは、収穫後、乾燥させずにすぐ出荷するため、みずみずしくやわらかいです。
そして、玉ねぎ特有の辛みが少なく、生で食べても甘いのが特徴です。
通常の玉ねぎは、乾燥させているため、身がしっかり締まっていることが特徴です。
そのため、炒めたり、煮たりしても形が崩れません。
また、通常の玉ねぎは加熱すると甘みが強くなり、食べやすくなります。
保存期間と方法
水分豊富な新玉ねぎは、湿気に弱く傷みやすいため、日持ちしません。
1週間ほどで食べきるのがよいでしょう。
保存する場合、皮をむき上下を切り落としたらラップに包んで、ジップロックやポリ袋などへ入れて野菜室で保存しましょう。
通常の玉ねぎは保存性が高いため、1ヶ月ほど日持ちします。
風通しの良い冷暗所で保存してください。
主に栽培されている地域
新玉ねぎと通常の玉ねぎでは、栽培されている地域も収穫時期も違います。
新玉ねぎは秋に種をまき、春から初夏にかけて収穫されます。
主に栽培されている地域は、北海道や佐賀県、兵庫県が挙げられます。
ちなみに、兵庫県で生産されている玉ねぎのほとんどは、淡路島で栽培されたものです。
1年を通して温暖な気候の淡路島は、玉ねぎ作りに最適といわれています。
通常の玉ねぎは春に種をまき、秋に収穫されるのです。
主に栽培されている地域には、北海道が挙げられます。
同じ玉ねぎでも、比べてみると思いのほか違いがありましたね。
新玉ねぎと玉ねぎでは、栄養にも違いがあるのでしょうか?
次は、栄養の違いについて紹介します。
新玉ねぎと玉ねぎでは栄養にも違いがあるのか調査

結論からお伝えしますと、新玉ねぎと玉ねぎで栄養成分に違いはありません。
どちらの玉ねぎも、硫化アリルやケルセチンといった栄養がたっぷりつまっています。
硫化アリルとは、玉ねぎを代表する栄養の1つであり、血液をサラサラにする効果が特徴です。
玉ねぎを切ったら涙が出るというのは、硫化アリルの刺激によるもの。
硫化アリルにより、血栓や動脈硬化といった生活習慣病を予防する働きが期待できます。
ケルセチンも玉ねぎを代表する栄養であり、ガンや糖尿病などを予防する効果が特徴です。
玉ねぎを1週間天日干しすると、ケルセチンの栄養が増えるといわれています。
天日干しでなくても、皮をむいた玉ねぎを、日の当たる窓際に1週間ほど置くと、天日干しと同様の効果が得られます。
玉ねぎを日光にあてて、ケルセチンの栄養をたっぷり増やしましょう。
新玉ねぎと玉ねぎには、栄養成分に違いがないことが分かりましたね。
しかし、硫化アリルやケルセチンといった玉ねぎを代表する栄養は、水に溶けやすいことが弱点です。
次は、新玉ねぎと玉ねぎの違いに適したおすすめの料理を紹介します。
玉ねぎの栄養を効率よくとるため、ぜひ参考にしてくださいね。
新玉ねぎと玉ねぎの違いに適したおすすめの料理を紹介

玉ねぎを代表する栄養の硫化アリルやケルセチンは、水に弱い特徴があります。
知らず知らずのうちに、玉ねぎの栄養を逃していませんか?
せっかくの栄養を逃さないよう、新玉ねぎと玉ねぎの違いに適したおすすめの料理を紹介していきます。
新玉ねぎに適したおすすめの料理
硫化アリルやケルセチンの栄養を逃さずに食べる方法は、サラダなどの生食です。
新玉ねぎは、やわらかく辛みも少ないため、生で食べるのに適しています。
オニオンサラダやドレッシングにして食べると、玉ねぎの栄養をしっかりとれるのでおすすめです。
サラダなど生で食べるとき、玉ねぎ特有の辛みをやわらげるため、玉ねぎを水にさらしていませんか?
何度もお伝えしていますが、硫化アリルやケルセチンは水に溶けやすい性質です。
つまり、玉ねぎを水にさらしてしまうと、せっかくの栄養が水に溶けてしまうので注意してください。
辛味をやわらげる方法として、玉ねぎを空気にさらすと、辛みがやわらぐのでおすすめです。
玉ねぎを薄くスライスし、重ねずに広げて1時間ほど空気にさらすと、栄養を逃すことなく辛みがやわらぎます。
通常の玉ねぎに適したおすすめの料理
通常の玉ねぎは、煮崩れしない特徴があり、加熱すると甘みが増します。
そのため、生姜焼きや肉じゃがなど、炒めたり煮込んだりする料理がおすすめです。
硫化アリルは水に弱いですが、加熱すると「プロピルメルカプタン」という物質に変化します。
プロピルメルカプタンは、胃の粘膜を保護して、胃の血流を促す働きがあります。
胃が疲れていたり、荒れたりしている場合はよい効果が期待できるでしょう。
さらに、豚肉などビタミンB1を含む食材と一緒に食べると、疲労回復の効果もあります。
お肉と一緒に食べると食欲も増し、たくさん玉ねぎの栄養をとれますね。
ケルセチンは水に弱いですが、熱には強いです。
そのため、スープにして飲むと、水に流れ出てしまった栄養を逃しません。
なので、新玉ねぎをスープにして食べるのもおすすめです。
新玉ねぎをスープにすれば、とろりとした食感が楽しめますよ。
新玉ねぎと玉ねぎ、それぞれの特徴を知り、おいしく食べて玉ねぎパワーをしっかりチャージしましょう。
まとめ
新玉ねぎと玉ねぎは、収穫後に乾燥させているかの違いがありましたね。
味や食感、保存期間などにも違いはありますが、栄養成分は同じです。
甘みがありやわらかい新玉ねぎと、煮崩れせず加熱すると甘みが出てくる通常の玉ねぎ。
それぞれ違いはありますが、特徴を活かすことで、玉ねぎの栄養をしっかりとれます。
栄養がたっぷりつまった玉ねぎを、ぜひおいしく食べましょう。
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