玉ねぎは万能野菜の一つで、和洋中どの料理に使ってもおいしく食べられるのが特徴です。栄養も豊富なため、オニオンサラダなどにして食べる方も多いのではないでしょうか。
健康にもよいという意識から積極的に食べてしまいがちですが、食べすぎてしまうと身体に悪い影響をもたらすこともあるので、注意が必要です。
この記事では、玉ねぎの食べすぎにより引き起こされる症状を解説します。1日の摂取量目安や胃に負担をかけない食べ方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
玉ねぎを食べすぎることで引き起こされる症状
玉ねぎを食べすぎると身体に悪い影響をもたらす可能性があるため、大量に摂取しないよう注意しましょう。
食べすぎにより引き起こされる症状を解説します。
体臭や口臭の原因になる
玉ねぎの食べすぎは、体臭や口臭を引き起こす原因になります。食べすぎにより体臭や口臭を引き起こす理由として、玉ねぎにはアリシンと呼ばれる成分が含まれているためです。
アリシンはニンニクやねぎにも含まれている成分で、汗などの水分から臭いが発生します。また、アリシンは肺から息としても排出され、口臭を引き起こします。
つまり、玉ねぎにはニンニク同様の成分が含まれているため、食べすぎると体臭や口臭がきつくなる可能性もあるでしょう。
下痢や腹痛を起こす
玉ねぎの食べすぎは、下痢や腹痛といった消化不良を引き起こす原因にもなります。玉ねぎには、オリゴ糖が豊富に含まれているためです。
オリゴ糖を摂取しすぎると、腸内の水分が増えて下痢やお腹の張りを引き起こす場合があります。腸内環境をよくする点ではメリットですが、食べすぎると逆効果となるため、注意が必要です。
また、アリシンを大量に摂取すると胃酸の分泌量が増えてしまい、吐き気や嘔吐を引き起こす場合もあります。
玉ねぎの食べすぎといわれる量はどのくらい?
健康にうれしい玉ねぎですが、食べすぎると消化不良や口臭、体臭を引き起こしてしまうため、適量を意識するのがポイントです。玉ねぎは、中サイズの1/4ほどになる50gが1日に摂取する適量といわれています。
とくに生で食べる場合はアリシンやオリゴ糖が体内に吸収されやすく、消化不良などを引き起こしやすいため、量を調整しながら食べるのが重要です。ほかの野菜と組み合わせて、バランスよく栄養を摂取しましょう。
玉ねぎの食べすぎによる胃の負担を抑える対処法
玉ねぎの食べすぎによる胃の負担を抑える対処法として、加熱調理が挙げられます。アリシンは熱に弱い成分のため、加熱調理することで成分が失われてしまう傾向です。
アリシンによる刺激が抑えられることで、胃腸への負担を抑えられます。なお、加熱して玉ねぎを食べる場合は、スープなどにして汁ごと食べるとよいでしょう。
加熱するとアリシンの栄養は失われてしまいやすいですが、スープにすると水に流れでた玉ねぎの栄養を逃さず食べられます。
胃や腸に負担をかけず、あらゆる栄養を体内に取り入れられるだけでなく、内臓の働きを高められるスープはおすすめの食べ方です。
玉ねぎを加熱することでもたらされるメリット
玉ねぎは加熱することで、生とは異なるメリットを得られます。
加熱調理による利点を紹介するので、さっそく見ていきましょう。
甘みが増す
玉ねぎを加熱すると、辛み成分となるアリシンが分解され甘みが増します。甘さが引き立つため、玉ねぎ特有の辛みが苦手な方や子どもでも食べやすくなるのがうれしいポイントです。
また、アリシンは加熱によりプロピルメルカプタンと呼ばれる物質に変化します。プロピルメルカプタンは、胃の粘膜を保護する役割を持つ成分のため、胃や腸に負担をかけずに玉ねぎを食べられます。甘みが増して玉ねぎを食べやすくなるという点は、加熱して食べるメリットです。
消化しやすくなる
玉ねぎを加熱することで、消化されやすくなるというメリットもあります。これは玉ねぎに含まれる食物繊維が柔らかくなるため、胃腸への負担が軽減され、吸収率もアップするためです。
まとめ
玉ねぎを食べすぎてしまうと、アリシンの働きにより消化不良や体臭、口臭の原因になるため適量となる約50gを目安にしましょう。加熱して食べるとアリシンが分解されて、胃の負担を抑えられます。
また、加熱すると甘みが増すだけでなく、胃腸への負担が軽減され消化されやすくなる働きが期待できるのも特徴です。生食と加熱調理を上手く使い分けて、玉ねぎをおいしく食べましょう。
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