トマトを冷蔵庫から取り出すと、ぶよぶよになっていた経験はありませんか。
ぶよぶよのトマトでも、生で食べても問題ないものがあれば、食べられないものもあるので状態を見極めるのが大切です。
この記事では、トマトがぶよぶよになってしまう原因について解説します。
ぶよぶよになるのをできる限り防ぐ保存方法もわかるため、ぜひ参考にしてください。
トマトがぶよぶよになる原因を解説
トマトがぶよぶよになってしまう主な原因は2つあります。
それぞれ解説しますので、トマトがぶよぶよになってしまう原因を知りたい方は必見です。
トマトが完熟しているため
トマトがぶよぶよになる原因の一つに完熟が挙げられます。
トマトは完熟すると質感が変わり、やわらかくなります。
完熟したトマトは生で食べられるうえに、リコピンの量が豊富で栄養価の高さも魅力です。
さらに甘みや旨味も強いので、おいしく食べられます。
生と加熱、好きな調理方法で栄養豊富な完熟トマトを食べてください。
エチレンガスを放出しているため
トマトを冷蔵庫で保存すると、エチレンガスが発生します。
エチレンガスにより水分が失われたことで、皮がぶよぶよになる場合もあるのです。
エチレンガスとは、野菜や果物などが分泌する植物ホルモンの一種で、熟成を促す働きがあります。
そのためトマトが追熟されて完熟状態になり、ぶよぶよになった可能性も考えられるわけです。
冷蔵庫で保存するときはトマトが過熟しないよう、早めに食べましょう。
また、追熟するときにはよいですがエチレンガスは分泌を続けるため、ほかの野菜にも影響が出ます。
ほかの野菜の劣化を進めないよう、トマトをポリ袋などに入れてエチレンガスが外へ出ないよう注意してください。
注意!このようなトマトのぶよぶよは腐っているサイン
赤くぶよぶよのトマトは完熟しているため、生でも食べられます。
しかし、ぶよぶよのほか以下の状態があれば腐っているサインです。
● ヘタや実の表面にカビが生えている
● 全体が黒く変色している
● 汁が出てくる
● さわるとぬめりがある
● 一部が溶けている
● 実が崩れやすい
● 異臭がする
ただし「インディゴ・ローズ」と呼ばれるトマトの品種はもともと黒い色をしているため、黒くても食べられます。
また、虫が食べたような穴は、虫のフンといったほかの菌が付着している可能性もあるため食べないようにしてください。
トマトがぶよぶよになっている以外にも症状があるときは、腐敗も考えられます。
状態を確認して食べられるかしっかり見分けましょう。
トマトのぶよぶよを復活させる方法の紹介
サラダなど生で食べるときに見た目が悪いとおいしさも半減してしまいますよね。
ぶよぶよのトマトは、水または50度ほどのお湯につけるだけで復活します。
水の温度が高すぎると皮が剥がれてしまうため、ぬるま湯に入れるのがポイントです。
ぶよぶよ感がなくなり、買ったばかりの新鮮なトマトの状態で食べられます。
トマトをぶよぶよにしない正しい保存方法
トマトがぶよぶよにならないように、保存方法にも気をつけなければいけません。
冷蔵、冷凍常温別に保存方法を紹介します。
トマトの冷蔵保存
トマトは実がやわらかいため、肉厚があって傷みにくいヘタの部分を下にして保存するのがポイントです。
また、トマトは寒さに弱いのでキッチンペーパーや新聞紙に包んでからビニール袋に入れ、袋の口をしっかり閉めて野菜室で保存します。
トマトはエチレンガスが発生しやすく、そのままの状態で冷蔵庫に保存するとほかの野菜や果物の熟成を早めてしまうので注意が必要です。
劣化を進めないよう、密封するのも忘れないようにしましょう。
トマトの冷凍保存
トマトをすぐに使わないときは冷凍保存するのもオススメです。
トマトを丸ごと冷凍するときは、ヘタを取り除いた状態で密封袋に入れて保存してください。
冷凍したトマトを使用するときは流水にかけるだけで皮が剥けるため、煮込み料理などにも使えます。
また、トマトをカットして保存するのも可能です。
使うときは凍った状態で鍋に入れるだけでよいので、時短調理にもなります。
トマトの常温保存
トマトの適温は8〜10度ほどのため、5~9月の気温の高い時期以外は常温保存が可能です。
常温で保存するときはキッチンペーパーや新聞紙で1個ずつトマトを包み、ヘタを下にして直射日光の当たらない冷暗所で保存してください。
10度を超えると追熟しすぎる可能性もあるため早めに食べきりましょう。
なお、トマトは15~25度の常温で置いておくと追熟が進みやすいです。
完熟させたいときは、常温で保存してみてください。
参考:野菜の最適貯蔵条件
トマトがぶよぶよになったときに食べたいレシピ
トマトがぶよぶよになったときは、カレーやスープなど煮込み料理に使うのがオススメです。
トマトのヘタ部分に十字の切り込みを入れ、お湯に浸けると皮が簡単に剥けます。
そのまま調味料を入れて混ぜるだけでソースになるので、ぶよぶよした食感を気にせず食べられるのがうれしいポイントです。
また、トマトに多く含まれているビタミンCやカリウムは水に溶けやすい性質です。
煮込むことで、水に流れ出てしまう栄養を逃さずに食べられるメリットもあります。
まとめ
トマトがぶよぶよになる原因は、完熟やエチレンガスの発生によるものです。
カビや臭い、ぬめりなどがなければ食べても問題ありません。
また、トマトは傷みやすい野菜のため、ヘタの部分を下にして野菜室で保存するのがポイントです。
すぐ使う予定がなければ、過熟する前に冷凍保存するのもぶよぶよを防ぐ方法の一つです。
ぶよぶよになる原因や保存のポイントを押さえて、トマトをおいしく食べましょう。
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